2010 Fiscal Year Annual Research Report
障害者を含む統合的総合型地域スポーツクラブ運営及び指導者養成に関する研究
Project/Area Number |
21500614
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
藤田 紀昭 同志社大学, スポーツ健康科学部, 教授 (40199344)
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Keywords | 障害者スポーツ / 総合型地域スポーツクラブ / スポーツ指導者 / 統合 / 障害者 |
Research Abstract |
全国1431の総合型地域スポーツクラフに対してアンケート調査を行い468クラブから回答を得た。回収率ば32.7%であった。アンケート調査結果から次のことが明らかになった 1. 障害者が参加している総合型クラブの割合は31.4%。身体、知的障害者の参加が多く、内部、精神、重複障害者の参加が少なかった。女性より男性障害者の参加が多かった。 2. 会員規模が大きく、経済的基盤が安定しているクラブに障害者の参加が多かった 3. 障害著のためのプログラムがあるクラブは情報提供の工夫、プログラム運営や安全管理上の工夫をしているところが多かった。また、そうしたクラブの多くが外部資源を有効利用していることが明らかになった。 4. 障害者めためのプログラムのあるクラブには障害者が初めてクラブに参加した時にスタッフに障害者のことを理解する関係者がいる場合が多い。一般のスポーツプログラムだけのクラブに障害者が初めて参加する時は一般公募等で応募してくる場合が多い。 さらに、特徴ある3クラブのフィールド調査より、以下のことが明らかとなった。 1. 障害者の参加しているプログラムには、健康・軽運動型スポーツ、車椅子バスケットなどの障害者スポーツ、一般のスポーツ種目の3つのタイプがある。 2. クラブ立ち上げのときから障害者のことを理解しているスタッフがクラブに存在していた。 3. 障害者が参加するに際しては指導者の資質、受益者負担、健常者の理解、障害者の参加促進、外部資源の利用が重要である。
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