2009 Fiscal Year Annual Research Report
微弱電流は筋損傷の修復を促進させるか ~免疫組織化学的分析~
Project/Area Number |
21500639
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Research Institution | St.Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
藤谷 博人 St.Marianna University School of Medicine, 医学部, 講師 (50278008)
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Keywords | 微弱電流 / 筋損傷 / 骨格筋 / 生理学 |
Research Abstract |
【目的】近年スポーツ現場において、筋損傷に対して受傷直後から微弱電流の局所刺激により、従来からの保存療法よりも早期に競技復帰可能となるケースが経験されている。しかしながら、その詳細な作用メカニズムについては未だ不明である。本研究の目的は、マウス損傷骨格筋に対する微弱電流の修復促進効果について、免疫組織化学的に検証することである。修復促進効果が認められれば、将来的に筋損傷に対する新しい治療法として臨床応用できる可能性がある。 【対象・方法】生後7週齢の雄性マウス(C57BL/6J)を用い、微弱電流(CX)群と筋損傷+微弱電流(MX)群の2群に分別した。CX群の左前脛骨筋(TA)にcardiotoxin:CTX(10μM,0.1ml)を注射し、筋損傷モデルを作成。その後MX群には、微弱電流刺激(20μA、0.3Hz、250msec)を1日1回60分間、週3回施行し、CX群は放置とした。刺激開始後1週、2週、3週の時点で、各群のTAを採取し、筋重量測定後、タンパク定量を行った。またその後、連続凍結切片を作成し、HE染色、および免疫染色(Pax7、Laminin、Dapi)を施行し、両群間の比較検討を行った。 【結果】微弱電流により、筋乾燥重量、およびタンパク量は増加し、また筋線維断面積の増大、中心核線維数の増加、satellite cell数および全筋核数の有意な増加も一部に認められ、微弱電流の筋損傷に対する組織修復促進効果の可能性が示唆された。
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Research Products
(1 results)