2013 Fiscal Year Annual Research Report
大学生の生涯健康指導必要性の科学的根拠を示す~肥満と将来の糖尿病発症の関係から~
Project/Area Number |
21500651
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
山本 眞由美 岐阜大学, 保健管理センター, 教授 (40313879)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西尾 彰泰 岐阜大学, 保健管理センター, 准教授 (90402172)
佐渡 忠洋 岐阜大学, 保健管理センター, 助教 (60510576)
加納 亜紀 岐阜大学, 保健管理センター, 助教 (80582931)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 生涯健康 / 肥満 / 大学生 / 糖尿病 / 科学的根拠 |
Research Abstract |
本研究は、「大学生の健康管理体制ならびに健康教育の質充実が、将来の健康増進に寄与するか」という課題を検証すべく調査を実施した。つまり、「大学生に健康診断の結果に基づいた個別健康教育(テーラーメード指導)を提供することは、生涯健康度を改善する」ことについての科学的根拠を示すことを目的としている。この科学的根拠が導かれることによって、大学卒業生を対象とした大規模継続コホート研究を築くことが、将来可能になると考えるからである。 本研究では、総合国立大学の卒業生を対象として、自己記入式質問票による調査を郵送で実施した。卒業後、10年、20年、30年の卒業生から回答を得た。質問票では、まず、大学生時代の健康情報について質問した。すなわち、①身長と体重、②喫煙の有無、③歯科検診受診の有無とかかりつけ歯科の有無、である。次に、卒業後の健康変化と疾病状況について、④卒業後に変化した体重量、現在の肥満、糖尿病、高血圧、高尿酸血症(痛風)、脂質異常症、脂肪肝、大腸ポリープ、がんの有無、⑤呼吸器疾患(ぜんそく、慢性気管支炎、肺がん)の有無、⑥歯周病(歯肉炎、歯槽膿漏)の有無、を質問した。 上記の質問紙を回収し、上記の①と④、②と⑤、③と⑥の間の関係について解析したところ、大学生時代の肥満・過体重は(現在の体重ではなく)、卒業後の肥満、高血圧、脂肪肝、高尿酸血症(痛風)の発症と有意に相関があることが示された。 以上より、大学生に積極的な体重管理指導と啓発を行うことは、卒業後の疾病発症予防を通じて、生涯の健康度を向上させることが示された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)