2011 Fiscal Year Annual Research Report
教科学習に位置づけた「食に関する指導」および指導者連携プログラムの開発
Project/Area Number |
21500655
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
春木 敏 大阪市立大学, 大学院・生活科学研究科, 教授 (80208694)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉本 優子 帝塚山学院大学, 人間文化学部, 准教授 (40255914)
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Keywords | 食に関する指導 / 教科学習 / 連携 / 指導案 / 評価 / e-ラーニング / 指導者研修システム |
Research Abstract |
教科学習における食に関する指導の方法論および実践・評価について学ぶeラーニングシステム「先生のための食育教室」(https://web-dtv2.media.osaka-cu.ac.jp/u/shokuiku/)のコンテンツを改良,拡張した.3学年理科編「植物のつくりとそだち」および5学年社会科編「食料生産と自給率」を追加したことにより,1学年から6学年まで各学年のモデル食育案を搭載することができた. 各教育委員会を通して教諭,栄養教諭,養護教諭らによる視聴後に内容に関する評価アンケートを実施した.評価は,教材の評価に用いられているARCSモデルを用いて,興味,関連性,自信,満足感の4側面から行った.また,総合的な評価として,「教科学習における食に関する指導を実施するために役立つか」をたずねた.その結果,ARCSモデルの「本教材に興味を持った(興味)」「本教材は児童の学習に関連がある(関連性)」「本教材を参考にすると食育ができそうである(自信)」「本教材により理解が深まった(満足感)」の4項目のうち3項目において全て肯定的な回答を得た.また75.9%の教諭は「教科学習における食に関する指導をするために役立つ」と評価した. 視聴者評価から,開発したラーニングシステムは教科学習における食に関する指導についての指導者研修システムとして有用であることが示されたものの,基礎の説明部分が多いことや視聴者の視聴後における実践状況を把握できないなど改良の余地を残している.引き続き,各教育委員会,管理栄養士養成施設による研修,学修教材としての有用性について総合的に検討している.
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