2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21500656
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
松浦 義昌 大阪府立大学, 総合教育研究機構, 准教授 (60173796)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 教永 大阪府立大学, 総合教育研究機構, 教授 (30079123)
田中 良晴 大阪府立大学, 総合教育研究機構, 准教授 (60236651)
坪内 伸司 大阪府立大学, 総合教育研究機構, 講師 (10188617)
高根 雅啓 大阪府立大学, 総合教育研究機構, 准教授 (90285312)
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Keywords | 障害者 / ストレス / 生活環境 / 唾液 / s-IgA / アミラーゼ |
Research Abstract |
本年度は、昨年度に引き続き、障害者の1日の唾液採取と唾液の成分分析を行い、障害者の日常生活におけるストレス状態を唾液成分から検討した。 唾液は介護者に依頼し、1.起床時、2.朝食後、3.昼食前、4.昼食後、5.15時、6.夕食前、7,夕食後、8.就寝時の計8回採取した。唾液の成分は、分泌型免疫グロブリンA(s-IgA)とα-アミラーゼ活性の2つの指標の分析を行った。 s-IgAは、サンドウィッチ酵素免疫測定法により分析し、唾液中の総タンパク質量当りのs-IgAを求めるため総タンパク質量の分析も同時に行った。α-アミラーゼ活性は、Salimetric社製alpha-amylase Salivary Kitを用いて分析した。その結果、一日のs-IgA及びα-アミラーゼ活性から見たストレスは、共に個人差が認められ、一般的なサーカディアンリズムが認められなかった。また、s-IgAが高いときにはα-アミラーゼ活性は低くなるという傾向も一部の対象者については示されなかった。 このことは、障害者の睡眠時間や就寝時刻、起床時刻等の生活習慣が一般的な生活習慣と異なっていることや障がいを緩和させるための常備薬による影響、あるいは障がいの種類の違いや程度が異なっていることが要因として考えられる。
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Research Products
(2 results)