2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21500656
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
松浦 義昌 大阪府立大学, 地域連携研究機構, 准教授 (60173796)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 教永 大阪府立大学, 地域連携研究機構, 教授 (30079123)
田中 良晴 大阪府立大学, 高等教育推進機構, 准教授 (60236651)
坪内 伸司 大阪府立大学, 高等教育推進機構, 准教授 (10188617)
高根 雅啓 大阪府立大学, 高等教育推進機構, 准教授 (90285312)
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Keywords | 障害者 / ストレス / 生活環境 / 唾液 / s-IgA / α-amylase |
Research Abstract |
本年度は、以下の3点について分析し、検討した。 1.生活環境調査のストレス要因項目について性差、年代差、障害別にχ^2検定を行った。 2.在宅時と外出時における一日の総タンパク質量当たりのs-lgAの分析と比較を行った。 3.障害者の生活環境とストレスの関連性についての考察を行った。 生活環境調査のχ^2検定は、ストレス群と非ストレス群との間に性差が認められ、ストレスを感じている割合は女性の方が有意(p<0.05)に多かった。また、ストレス要因項目では、食事面、精神面、住宅面に性差が認められ、いずれも女性の方が有意(p<0.05)に高かった。在宅時と外出時の総タンパク質量当たりのs-IgAは、いずれも起床時が一番高く、時間の経過とともに低下する傾向を示したが、在宅時と外出時間で有意差は認められなかった。女性の方がストレスを感じている割合が有意に高く、ストレス要因項目の食事面、精神面、住宅面についても有意に高かったのは、文献より、障害のあるなしにかかわらず、女性特有の生理心理的な特性によるものと示唆された。在宅時と外出時における総タンパク質量当たりのs-IgAに差が認められなかった理由として、主に車いすでの外出は、生体に対する生理的な変化が認められるような強い刺激ではないため免疫系のストレスに影響されなかったものと推察した。また、男性と女性では、障害に関する悩みやストレスが同じであっても、性の違いによる役割の認識レベルや特性は、健常者が悩むストレスレベルと相違ないことを意味しているものと推察した。
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Research Products
(2 results)