2012 Fiscal Year Annual Research Report
受動喫煙のストレス評価を唾液中カテコールアミン代謝物等で行う研究
Project/Area Number |
21500663
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
勝又 聖夫 日本医科大学, 医学部, 助教 (80169482)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川田 智之 日本医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00224791)
平田 幸代 日本医科大学, 医学部, 助教 (40322515)
稲垣 弘文 日本医科大学, 医学部, 講師 (50213111)
平田 紀美子 日本医科大学, 医学(系)研究科(研究院), その他 (70445815)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 受動喫煙 / 唾液 / ストレス評価 / カテコールアミン代謝物 / コルチゾール |
Research Abstract |
本研究の目的は、受動喫煙のストレス評価を唾液中カテコールアミン代謝物等で行い、受動喫煙の健康影響を客観的データとして表し、受動喫煙防止の教育を含めた取組をさらに積極的に推進することである。 今回は、喫煙者と非喫煙者で受動喫煙がある者及び受動喫煙がない者に軽いストレス負荷をかけて、負荷前、負荷中及び負荷終了後に経時的に唾液を採取し、その時の各指標の経時的な変動から軽い負荷に及ぼす受動喫煙の影響をみた。さらにアンケート調査等から受動喫煙の有無による喫煙、タバコに関する考え方の違いをみた。 参加者は男女合わせて51名である。解析対象者は、非喫煙者の女性38名(19.8±2.1歳)(平均値±標準偏差)である。負荷は、内田クレペリン検査用紙を用いた加算作業である。加算作業は15分実施、5分休憩、15分実施した(1回目の加算作業)。30分の休憩後に、再び同様の加算作業を繰り返した(2回目の加算作業)。唾液採取は、1回目の加算作業前、終了直後、2回目の加算作業前、終了直後、30分後の合計5回行った。加算作業のタイムスケジュールは、加算作業結果の数量的評価を行うために、定められた方法に従った。唾液採取は唾液吸収体(サリソフト)を一定時間口腔内に入れ、それに吸収させ採取し、遠心分離後に試料唾液とした。唾液の測定項目は、採取唾液量、pH、コチニン濃度、コルチゾール濃度である。 唾液中コチニン濃度(ng/mL)は、受動喫煙の有り群が0.33±0.18(N=23)、無い群は0.17±0.15(N=15)と有意差(p<0.05)がみられた。一方、コルチゾールは両群間に有意差はなかった。さらに加濃式社会的ニコチン依存度調査も両群間に有意差はなく、合計得点も両群共に10点以下だった。喫煙、タバコに対する嫌悪感についての調査は、受動喫煙の有無に係わらず、否定的な意見が多かった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)