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2010 Fiscal Year Annual Research Report

運動による内臓脂肪減少に伴う血中アディポサイトカインの変化の意義に関する検討

Research Project

Project/Area Number 21500688
Research InstitutionLouis Pasteur Center For Medical Research

Principal Investigator

川合 ゆかり  財団法人ルイ・パストゥール医学研究センター, 基礎研究部・健康スポーツ医科学研究室, 室長 (80530253)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高波 嘉一  大妻女子大学, 家政学部, 教授 (40206777)
Keywords運動 / 身体活動 / 内臓脂肪 / アディポサイトカイン / 動脈硬化
Research Abstract

平成22年度は前年度に確立した内臓脂肪を効果的に減少させる運動プログラムを用い,介入試験を実施した.
今年度内で介入研究が終了した対象者は23名,メタボリックシンドロームもしくはその予備群にあたる男性(35~60歳)で,介入期間は16週間とした.介入期間中は最低週2回の運動プログラムを実施させ,また毎月1回程度面談を実施し,腹囲測定や体組成変化の確認をしながら継続性を高めるような生活習慣改善指導もおこなった.
測定項目として運動プログラム介入開始前と終了時にPWV,IMTを動脈硬化のサロゲートマーカーとして測定,同時に採血,採尿,体組成,血圧測定などを実施した.また内臓脂肪面積測定をCT法にておこなった.血液・尿サンプルを用いて,一般生化学検査およびアディポサイトカイン測定を実施した.
結果:16週間に及ぶ運動プログラム実施の結果,体重平均-5.8kg,体脂肪率平均-4.1%とともに有意な減少,腹囲平均-6.7cm,内臓脂肪面積平均-27%とともに有意な減少を認めた。さらに総アディポネクチン量は平均+14%,高分子量アディポネクチン量も平均+30%と有意な増加を示した.一方炎症性サイトカインであるTNF-α,hs-CRPは双方ともに平均-20%と有意な減少を示した.さらに内臓脂肪面積が減少した対象者ほどTNF-αが減少するという正の相関傾向,TNF-αの変化とアディポネクチン量の変化との間には有意な負の相関が認められたことから(y=-0.164+0.334,r=0.514,p=0.014),メタボリックシンドロームに対する16週間の運動プログラムにより内臓脂肪量が減少し,内臓脂肪組織の慢性炎症が改善することによってTNF-α産生が減少した結果,アディポネクチンの増加がもたらされた可能性が示唆された.

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] メタボリックシンドロームに対する運動療法がアディポネクチンと炎症性サイトカインに及ぼす影響2010

    • Author(s)
      川合ゆかり,高波嘉一,市川寛,青井渉,谷村祐子,河田繁治,木村穣,吉川敏一
    • Organizer
      第65回日本体力医学会大会
    • Place of Presentation
      千葉
    • Year and Date
      2010-09-16

URL: 

Published: 2012-07-19  

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