2011 Fiscal Year Annual Research Report
沖縄の児童・生徒の生活目標達成要因認知に関する研究
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21500711
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| Research Institution | University of the Ryukyus |
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Principal Investigator |
浅井 玲子 琉球大学, 教育学部, 准教授 (10325821)
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| Keywords | 生活目標 / 目標達成要因 / 沖縄 / 児童・生徒 |
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| Research Abstract |
本年度は,生活目標達成要因尺度の再検討を大きな課題としてきた。そこで,小学校現場の教員に協力をいただきながらアンケート項目を作成し,沖縄の公立小学校9校,児童1063人に対して生活技能習得現状と習得できた(したい)理由についてアンケート調査を実施した。具体的には家庭生活における実践的な態度育成を教科目標とする小学校家庭科の内容を項目として因子分析し,尺度として用いた。その結果は以下の通りとなった。
(1)技能習得に関する質問60項目を因子分析し生活技能習得尺度を作成した。その結果「興味・関心」「食生活」「環境」「衣生活」因子が抽出された。
(2)女子はすべての生活技能因子得点が同学年の男子に比較して高かった。
(3)5・6年生を比較すると生活技能習得得点は,「食生活」「衣生活」因子は6年生が高く,「興味・関心」「環境」因子は5年生の方が高かった。
(4)「環境」因子は,他因子に比較すると全体的に得点が低かった。
(5)父親の家事参加の有無は児童の「興味・関心」「環境」得点を有意に高め,母親の就労の有無では,生活技能得点に差は無かった。
(6)「家庭科が好き」「家族のため」「自分のため」「将来の職業のため」「夫婦で助け合うため」「自分の子どもに教えるため」「ほめられたい」などの理由は,生活技能習得得点を高めていた。
現在これらの結果を論文にまとめ投稿中である。
また,これらの結果を踏まえ,課題を解決するための具体的な題材案を附属小学校家庭科担当教諭と検討中であり,25学年度に実際に実施し,検証予定である。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
23年度に提出した申請書類に示した24年3月までの計画に照らして,(4)の中学校への尺度応用の検討は次年度に持ち越すことになるが,次年度以降に計画している小学校での授業案の作成が進んでいるので,おおむね順調と自己評価した。
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| Strategy for Future Research Activity |
今後は,小学校での授業実践,教材の検証,中学校での同様の方法による生活目標達成要因に関する研究を進める予定である。また,習得理由については,小学校と異なり,視野を社会に向けた項目などの検討が必要だと考えている。
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