2013 Fiscal Year Annual Research Report
沖縄の児童・生徒の生活目標達成要因認知に関する研究
Project/Area Number |
21500711
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
浅井 玲子 琉球大学, 教育学部, 教授 (10325821)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 生活技能習得 / 習得理由 / 沖縄 / 児童・生徒 |
Research Abstract |
まず、前年度に明らかにした沖縄の小学生(5・6年生)の生活技能習得現状とその理由を基にして、その状況をふまえた授業実践を行った。課題から2つの仮説を立て実際に授業検証を行った。題材名は「生活環境とわたし」で、琉球大学附属小学校6学年1クラスを対象に6月上旬から7月上旬までの1か月間をかけて行った。検証された事項は以下の2つである。 1.小学校6年生を対象に生活環境を意識した授業展開において、児童の興味・関心の高い実習(調理・製作)を取り入れることで、家庭科への興味・関心を持続しつつ生活環境に関する生活技能の習得度も高まった。2.生活技能習得の理由を意識させた授業を行う事によって、家庭科や学習内容に対する学習意欲が向上し、生活技能も高まった。 次に、沖縄県の小学生のみでなく、学校教育において家庭科の授業が始まる小学校5年生から義務教育最後の年となる中学校3年生までの生活技能習得の変化と理由を明らかにした。小学校で取りあげられている技能(興味・関心や知識も一部含む)を基にしたアンケートを中学生(454人)にも行い、小・中含めた結果を因子分析し、生活技能習得尺度として用いて考察した。5つの尺度が抽出できたが、それらは、必ずしも学年が上がるとともに上昇するのではない事や中学校3年生ですべての技能因子得点が低下する事がわかった。また、女子は男子よりどの学年でも高く、家庭科が好きな児童・生徒も高かった。父親の家事参加が「有る」方が、「無い」に比較して得点は高かった。母親の就労との関連は見られなかった。また、どのような理由であれ、できるようになりたい理由得点が高いものは技能習得得点も高かった。理由そのものよりも、理由を意識するという事が技能習得に影響することが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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