2009 Fiscal Year Annual Research Report
e-Learningのための被服関係カリキュラムの横断的展開
Project/Area Number |
21500719
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Research Institution | Nagoya Women's University |
Principal Investigator |
石原 久代 Nagoya Women's University, 家政学部, 教授 (50193347)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
間瀬 清美 名古屋女子大学, 家政学部, 准教授 (20219356)
小町谷 寿子 名古屋女子大学, 家政学部, 准教授 (70329697)
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Keywords | e-Learning / 被服教育 / カリキュラム / 被服製作コンテンツ / 学習支援 |
Research Abstract |
多くの大学で導入しているLMSを使い、被服関係授業を横断的に繋ぐことにより授業間の溝を埋め、学生にとって被服学を総合的に理解できる環境を構築するために、21年度は以下のような研究を行った。 本研究で構築するコンテンツは、レベルの異なった個々の学生の自主学習をe-Learningにて支援することが目的であるため、まず高等学校での被服の履修状況について調査した。高等学校における被服教育は、学習指導要領の改訂により単位数が減少し、普通科出身者の約半数が全く被服実習を経験していないのに対し、家政系の専門課程出身者は平均で10種の被服作品を製作しており、大きな差が認められた。 そこで、被服分野の中核となる被服構成実習を取り上げ、そのコンテンツを制作し、WebCTにて学生に提供し、普通科出身者(20名)と家政系専門課程出身者(10名)の双方を被験者として実験を行った。制作したコンテンツは図・写真・ビデオを含む16コンテンツである。評価は、30名の学生がそれぞれ自宅から好きな時間(2009年8月)にWebCTにアクセスしながらスカートを製作し、その過程で各コンテンツを評価するという方法である。評価項目は、配色、大きさ、見易さ、内容の理解度、迷わずに製作できたかなどでリンクも含め5段階で評価させた。 その結果、コンテンツの評価は専門課程と普通科出身者では16種中7コンテンツで有意な差が認められたが、内容の理解度や迷わず作成できたかなどの評価に有意差はなく、平均評価点は高かった。提示方法では、図よりビデオの方が理解度は高く、図は評価にバラツキが出た。また、ビデオについては長いと評価されたものもあり、容量からも最適な長さの検討が必要であることが判明した。さらに、1頁に多くの情報が入っているコンテンツは見難い、図に色彩が入っていないものや同じ色の文字が続くと見難いなど、多くの課題が明らかになった。
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Research Products
(3 results)