2010 Fiscal Year Annual Research Report
e-Learningのための被服関係カリキュラムの横断的展開
Project/Area Number |
21500719
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Research Institution | Nagoya Women's University |
Principal Investigator |
石原 久代 名古屋女子大学, 家政学部, 教授 (50193347)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
間瀬 清美 名古屋女子大学, 家政学部, 准教授 (20219356)
小町谷 寿子 名古屋女子大学, 家政学部, 准教授 (70329697)
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Keywords | e-Learning / 被服教育 / カリキュラム / 被服製作コンテンツ / 学習支援 |
Research Abstract |
21年度はアパレル構成のコンテンツを中心に検討したので、22年度はアパレル材料およびファッションドローイングのコンテンツを中心に作成し、評価と課題について検討した。 アパレル材料については、繊維コンテンツの中で、顕微鏡写真の提示については被験者から比較的理解しやすいと評価されたが、写真そのものの鮮明さがかなり理解度に影響を及ぼすことから、写真だけでなく写真上に形状を示す説明が必要であることが判明した。また、織物の組織コンテンツは、組織そのものは理解できても、朱子織ではアセテートやポリエステルなど織糸そのものに光沢がある場合、本来はしなやかな織物であるにもかかわらず、画像では硬く見え、光沢のある織物画像は風合いが伝え難いことが明らかにになった。今回の評価は繊維実験の授業を体験していない1年と履修済みの3年生が評価したが、両者の評価には有意な差が認められたことから、1度授業で経験した後の自習学習に有効と考えられる。 次に、学生が被服関係科目の中で自主学習が難しいとして挙げているファッションドローイングを対象に、e-Learningによるコンテンツの作成と評価および効果の検証をした。まず、コンテンツの作成では、当該授業の指導内容に沿った4素材について着彩方法を動画によって説明する方法を採用した。コンテンツの評価と効果の測定では、「ファッションドローイング」で着彩の基礎を学んだ学生にコンテンツを活用した作品を制作させ、それについてのアンケートを実施し、さらに教員による作品評価により効果の検証を行なった。作成した全コンテンツの評価は良好であったが、テロップについては評価にバラツキがあり、特に速さの調整は今後の課題といえる。また、コンテンツ使用後の作品評価については、被験者自身の作品評価では89.7%の学生が、完成度が上がったと評価し、教員による作品評価も有意に高くなり、e-Learningの活用メリットを確認できた。
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