2009 Fiscal Year Annual Research Report
生活支援職における異文化コミュニケーション教育研修プログラムの開発
Project/Area Number |
21500722
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Research Institution | Kochi Women's University |
Principal Investigator |
後藤 由美子 Kochi Women's University, 社会福祉学部, 准教授 (90411735)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中井 久子 大阪人間科学大学, 人間科学部, 教授 (50411723)
カルロス マリア・レイナルース 龍谷大学, 国際文化学部, 准教授 (90335414)
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Keywords | 異文化コミュニケーション / 外国人介護士 / 人材育成 / 生活支援 / 教育プログラム |
Research Abstract |
本研究の目的は、今後介護現場において日本人介護士と外国人介護士の協働による生活支援が行われていく中で、異文化間によって発生する問題に焦点をあて、介護教育に反映できるプログラムを作成することにある。当該年度においては、(1)在日フィリピン人でホームヘルパー2級以上の介護資格を取得した人を対象とした調査を分析し、対象者を抽出し聞き取り調査をすること、(2)日本を就労先として介護士養成研修を行っている送り出しの視察、(3)EPAの第1弾となったインドネシア人候補者に実施した日本での就労に関する調査の分析、(4)インドネシア人の受入れ施設の現状調査の分析を計画した。研究成果は、(1)では2008年度に実施した190名の在日フィリピン人介護者調査結果を報告書としてまとめた(3つの研究助成)。この調査から資格取得後、約半数が介護職就き、職場で難しいと感じることは利用者に対しては「日本の文化や習慣の理解」、日本人の同僚に対しては、「報告・連絡・情報の共有」であった。在日歴が10年以上でも介護職として抱える問題の概要がわかった。(2)では、フィリピンセブ市のセブドクターズ大学を訪問し、32名の学生研修状況と日本への就労音識、日本の介護教育(自立支援、チームワーク)のワークショップを実施した。また、アジア・中近東への就労向けのcaregiver schoolの学生のインタビユーも実施した。(3)(4)は調査結果を報告書としてまとめの作業中である。また、2009年11月、EPAによるフィリピン人看護師・介護福祉士候補者の受け入れ施設(135施設)に対して現況に関するアンケート調査を実施し、46施設から回答を得て単純集計を行った。
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