2011 Fiscal Year Annual Research Report
ストック型社会形成に向けた購買意識からの脱却をめざす住情報提供に関する研究
Project/Area Number |
21500725
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Research Institution | Hiroshima Jogakuin University |
Principal Investigator |
小林 文香 広島女学院大学, 生活科学部, 准教授 (80389808)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
妹尾 理子 香川大学, 教育学部, 准教授 (20405096)
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Keywords | 住情報 / 住教育 / 住まい手 / 作り手 |
Research Abstract |
本研究は、ストック型社会に向けた住まい手の住まいに対する価値観の転換を目的とし、住まい手の主体的な参加を促すための住まいづくり学習、住まい手と作り手との信頼関係形成のための情報提供および学習支援策の検討を行った。 1,住まい観育成のためのワークシート評価の分析 平成23年度は住まい観育成のためのワークシート資料評価の分析を行い、ワークシートを完成させた。住まい手の試用評価の分析より、住まいへの関心および住まい観の視覚化ができ、住まい手は完成させたシートを振り返ることで住まいについて認識を深めることがわかった。また、住まいづくりの初期段階で認識が不足しがちな住宅ストック化につながる質問内容をワークシートにいれたことで、回答にも長期的な視点が盛り込まれ、ワークシートにも情報提供ツールとしての可能性が示唆された。一方で、作業手順や作業方法については、ワークシートの導入部分の不足や所要時間が長くなることが課題となった。結果をふまえ、ワークシートの導入部分についての見直しを行った。 2.本研究の成果および今後の課題 本研究では、研究目的をふまえ、住まい手の主体的な住まいづくりへの参加のための具体的な提案をし、住まい手の評価により提案の効果が示唆された。しかし、はじめて住まいづくりに取り組む30代、40代を住情報提供や住まいづくり学習の対象とする場合、時間的拘束を最小限にすることが必要であることもわかった。現段階では住まいにより関心のある者だけが住情報にアクセスし、住まいづくり学習に取り組む状態にある。今後、ストック化社会に向けた住まいに対する価値観の転換には、住まい手の日常生活において負担にならない手法の検討も必要である。
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Research Products
(1 results)