2013 Fiscal Year Annual Research Report
昭和時代の食物に関する記述データの保存と食文化史的解析‐新聞・雑誌・書籍‐
Project/Area Number |
21500764
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Research Institution | Showa Women's University |
Principal Investigator |
大橋 きょう子 昭和女子大学, 生活機構研究科, 教授 (60276615)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 食文化 / 食生活 / 昭和時代 / 新聞 |
Research Abstract |
本研究課題は昭和時代の食物および食生活の実態を史実に基づいて明らかにすることを目的とするものである。昭和元年から高度成長期に至る35年間の食に関わる事柄について調査研究を行い、データを正確に保存するとともに、当時の我が国の食物および食生活を明らかにすることを目的とした。 平成24年度に実施した研究実績に引き続き、平成25年度は昭和32年~35年の4年間についてデータ保存を行った。朝日新聞を資料とし、対象期間に掲載された食関連記事を全て抽出した。抽出した全ての記事を食品、栄養、調理、食糧経済、食品衛生、その他に分類・整理した。 昭和32年~35年までの食関連記事の総数は2,333件であった。その内訳は、昭和32年376件(食品43件、栄養25件、調理120件、食糧経済66件、食品衛生33件、その他89件)、昭和33年615件(食品122件、栄養56件、調理158件、食糧経済160件、食品衛生42件、その他77件)、昭和34年538件(食品57件、栄養78件、調理289件、食糧経済88件、食品衛生21件、その他5件)、昭和35年804件(食品114件、栄養32件、調理265件、食糧経済214件、食品衛生104件、その他75件)であった。本年度収集したデータを昨年度調査した結果(昭和31年以前の保存データ)と比較すると、調理に関する記事の増加が顕著であった。特にテレビ料理番組の連載記事の掲載が増加した。その背景には昭和28年以降のNHKおよび日本テレビ開局によるテレビ契約数の急増があげられる。また、その他の項目に分類したデータとして、給食関連記事および食品表示に関する内容の記事が多く見られた。学校給食の実施に伴う記事が特徴的であった。保存データは昨年度同様に、現代的手法による検索可能なデータベースとして準備を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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