2010 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝的背景の異なる高齢マウスを用いた栄養調節と運動の併用による健康増進効果の解析
Project/Area Number |
21500777
|
Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
澤下 仁子 信州大学, 医学系研究科, 助教 (40359732)
|
Keywords | 抗加齢 / 栄養 / 運動 / モデル動物 |
Research Abstract |
本研究は、肥満高齢者の短期栄養調節とインターバル速歩運動との併用により得られた健康増進効果(J.Sawashita, et al.Exp.Gerontol.44(10):666-75.2009)を、異なる遺伝的背景を有する高齢マウスを用いて多角的に実証し、高齢者が意欲的かつ継続的に健康増進に取り組む動機付けとしての『健康増進短期プログラム』の提案をめざすものである。 本研究に先行して実施中の他研究において、老化促進モデルマウスに若齢期からの継続摂取によつて極めて有効な抗老化作用を示した栄養素(本研究の対照物質)が、7あるいは13月齢からの継続摂取では有効な抗老化作用を示さない可能性が高いことが判明したため(第57回日本実験動物学会総会で発表)、平成22年度当初に本研究計画を見直し、高齢群を12月齢までの中高齢群に、さらに、若齢群も同時に解析することとして、現在、研究遂行中である。平成23年3月末現在、下記の候補栄養素について、中高齢と若齢マウスを用いた抗老化効果を解析中にあり、平成23年度内には、高い抗老化作用を示した栄養素を用い、運動との併用効果を解析する計画である。運動併用効果を解析するためのマウスは、平成22年度内に動物飼養施設にて飼育を開始しており、平成23年度夏季より実施の予定にある。 候補栄養素・カロリー調節:コエンザイムQ10(対照)、ルチン、レスベラトロール、緑茶ポリフェノール、DL-αリポ酸、ロスマリン酸、カロリー摂取制限(コントロールの85%相当)
|
Research Products
(2 results)