2009 Fiscal Year Annual Research Report
ヤング世代からのメタボ予防-実証的介入研究に基づく食教育コンテンツ開発とその評価
Project/Area Number |
21500786
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Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
永井 成美 兵庫県立大学, 環境人間学部, 准教授 (60364098)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂根 直樹 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 予防医学研究部, 室長,医師 (40335443)
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Keywords | 栄養学 / 生理学 / 遺伝子 / メタボリックシンドローム / 健康教育 |
Research Abstract |
若年成人では遅い就寝時間や朝食欠食などの生活リズムの乱れとともに,男性では肥満,女性ではやせや正常体重肥満などの健康問題を有しておりその対策が必要となっている.本研究の目的は,(1)20歳前後の男女を対象に生活リズムに着目した実証的研究を実施する,および(2)研究成果を基に生活リズム正常化を支援する「ヤングの感性に響く食教育コンテンツ」を作成し効果を検証する,の2点である. H21(初)年度は,以下の実験体制整備と基礎研究を行い,成果を学会発表や論文として公表した. (1) 胃電図周波数解析システム構築と実験プロトコルの確立,基礎実験実施 胃運動については,2名以上の被験者を同時測定できるシステムと測定・解析プログラムを開発し,先行研究の文献レビューと基礎実験により,測定時刻,食事摂取条件,姿勢,測定時間,解析条件等をマニュアル化した.また,摂取する飲食物の温度と量が胃運動に与える影響をヒト試験により精査し,公表に向けた準備を進めた(学会演題登録および論文投稿). (2) 介入試験実施 朝食摂取と朝の食欲,胃運動の関係を明らかにするために実施した,朝食欠食試験結果(1週間の朝食欠食により胃運動が弱まることを示唆)を論文として公表した(脇坂,坂根,森谷,永井ら.栄食誌62:289-296,2009). (3) 食欲増進ホルモン(グレリン等)測定や時計遺伝子の検査に向けた準備の実施 (4) 朝の安静時エネルギー代謝測定のためのシステム構築 高精度のガス分析器(ドイツ社製)の年度内輸入が困難となったため,繰越申請を行いH22年度に本システムを整備した. (5) 体温測定機器開発と基礎実験の実施 脳に近い部位の体温(従来の鼓膜温推定ではなく,耳腔内を閉鎖して脳に近い体温を実測する)測定のための機器を考案し,その機器を用いた基礎実験を行った.
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Research Products
(5 results)