2011 Fiscal Year Annual Research Report
メタボリックシンドローム関連の遺伝子多型を利用したテイラーメイド食事療法の開発
Project/Area Number |
21500794
|
Research Institution | Kagawa Nutrition University |
Principal Investigator |
田中 明 女子栄養大学, 栄養学部, 教授 (70171733)
|
Keywords | 食事療法 / メタボリックシンドローム / アドレナリンβ3受容体遺伝子 / 脱共役たんぱく質遺伝子 / アンギオテンシノーゲン遺伝子 / 肥満 / 高血圧 / 運動療法 |
Research Abstract |
女子栄養大学栄養クリニックのヘルシーダイエットコースに参加したメタボリックシンドローム101例(男性4例、女性97例、年齢56.0±11.2歳)を対象にして、6ヶ月間の食事および運動療法による介入を行った。高血圧に関連するアンギオテンシノーゲン遺伝子、肥満に関連するアドレナリンβ3受容体遺伝子および脱共役たんぱく質遺伝子の多型を測定し、多型の異常の有無により介入効果が異なるかを検討した。 アンギオテンシノーゲン遺伝子多型の異常の有無(TT型:TM+MM型)により食事・運動療法による介入による収縮期血圧および拡張期血圧の変化に有意差を認めなかった。アドレナリンβ3受容体遺伝子多型の異常の有無(WR+RR型:WW型)により食事・運動療法による介入による体重、BMI、体脂肪率、腹囲の変化に有意差を認めなかった。脱共役たんぱく質遺伝子多型の異常の有無(AG+GG型:AA型)により食事・運動療法による介入による体重、BMI、体脂肪率、腹囲の変化に有意さを認めなかった。しかし、アドレナリンβ3受容体遺伝子多型および脱共役たんぱく質遺伝子多型の両者ともに異常な例と両者共に正常な例を比較すると、体脂肪率の変化に有意差を認めた。 アンギオテンシノーゲン遺伝子多型の異常例には食塩の制限を厳格にし、アドレナリンβ3受容体遺伝子多型の異常例および脱共役たんぱく質遺伝子多型の異常例には摂取エネルギー制限を厳格にした。 以上の結果から高血圧、肥満に関連する遺伝子多型に異常があっても食事・運動療法を厳格にすれば、血圧、体重、体脂肪率の改善が得られることが明らかになった。すなわち、食事・運動療法は遺伝的な体質よりも影響が大きいことが明らかになった。
|
-
-
[Journal Article] Postprandial lipoprotein metabolism ; VLDLvs chylomicrons2011
Author(s)
Nakajima K, Nakano T, Tokita Y, nagamine T, Inazu A, Kobayashi J, Mabuchi H, Stanhope KL, Havel PJ, Okazaki M, Tanaka A
-
Journal Title
Clin Chim Acta
Volume: 421
Pages: 1306-1318
Peer Reviewed
-
-
-
-
[Presentation] Relationship between serum concentrations of small dense Low-density lipoprotein-cholesterol and chplesterol absorption and synthesis markers2011
Author(s)
Ai M, Tomonaga O, Ogawa T, Yamazaki T, Doi R, Itoh A, Usuda Y, Ito Y, Tomie N, Tanaka A, Yoshida M
Organizer
第43回日本動脈硬化学会
Place of Presentation
札幌
Year and Date
20110715-16
-
-
-
-
-