2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21500847
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
山本 淳治 摂南大学, 理工学部, 教授 (90144427)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 憲吾 近畿大学, 原子力研究所, 教授 (70218410)
堀口 哲男 近畿大学, 原子力研究所, 講師 (30278741)
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Keywords | 工学教育 / 原子炉実習 / 体験型学習 / 遠隔教育 / eラーニング |
Research Abstract |
近畿大学原子力研究所の教育研究用原子炉では,大学の工学系学科の学生を中心に原子炉のしくみを学ぶ体験型実習プログラムを長年実施している.この実習にインターネットを用いた遠隔教育を加える試みに取り組んでいる.今年度は遠隔実習システムの整備,教材の開発,遠隔実習の実践に関して次のように実施した. 原子炉の運転状態を表す制御コンソール上の表示において,遠隔実習では出力系と制御系の情報を今まで使用していた.今回のシステムの整備では,原子炉起動前点検など安全確認のための実習課題向けに,起動系や安全系の各種警報の表示灯を追加する必要があった.この情報を得るためのインターフェイスの動作確認を行い,出力系と制御系に統合して運転データをコンピュータに取り込むインターフェイスの仕様を確定した.そして,統合インターフェイスを現在製作中である.教材の開発ではサーバ用コンピュータを設置した.実習課題別に原子炉を運転して教員が解説をする映像とこの運転記録のデジタルデータをこのサーバに蓄積している.実習の実践では,原子炉を運転中に運転記録を遠隔の実習教室に送信してリアルタイムで行う学習方式の遠隔実習を東海大学工学部原子力工学科の学生を対象に平成22年10月に実施した.原子炉の運転と連動せずに上記(2)の教材を使って行う学習方式に比べると,リアルタイムで行う方式の実践機会は少ない.このため,今回は遠隔地におけるネットワーク設備などで多くの知見が得られた.詳細は今年9月の日本工学教育協会の年次大会にて発表を予定している.
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Research Products
(3 results)