2010 Fiscal Year Annual Research Report
遠隔天体観察ツールを用いた「新学習指導要領」対応教材・カリキュラムの開発
Project/Area Number |
21500859
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Research Institution | Japan Aerospace Exploration Agency |
Principal Investigator |
佐藤 毅彦 独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究所, 教授 (10297632)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
熊野 善介 静岡大学, 教育学部, 教授 (90252155)
石井 雅幸 大妻女子大学, 家政学部, 准教授 (50453494)
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Keywords | 新学習指導要領 / 天体観察 / 遠隔操作 / 教材 / カリキュラム / 月バルーン |
Research Abstract |
平成23年度から完全実施の「新学習指導要領」、小学校ではその前倒し実施がはじまっており、前年度の研究に引き続き二年目の今年度は、小学校第6学年の「月と太陽」単元を中心に教科書の分析、教材の開発・実験授業を展開した。 「月の満ち欠け」部分については、前年度研究の結果、「実際の月に近い表面模様をもたせたモデルの使用」が児童を実験に引き込むことが判明したため、それを安価に実施できる「月バルーンBaMoon」の開発を行った。月面の模様はアマチュア天文家が望遠鏡で撮影した満月写真を用いた。手動ポンプを用いてほぼ球形にふくらませることができ耐久性も高い風船に月面模様を印刷することで、非常に低廉に作ることができた。これを多量に製作し、日本理科教育学会、科学教育研究協議会、教員研修会などで配布し各地で教育実践に役立て始めている。教員研修会では、やはり昨年度に効果を認めることのできた(1)USBカメラの活用、(2)第二のカメラからの鳥瞰視点の提示などを、有効な実験手法として提案している。 今年度はこうした有効な教材・実験手法を確立することができたので、次年度にはそれが最も活かされるカリキュラムを完成させる。そして学会発表・論文発表を行うとともに、教員研修の開催などを通じて本研究の成果を実際に教育現場へと広めてゆく努力を行う。
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Research Products
(3 results)