2010 Fiscal Year Annual Research Report
キャラバン型実験工作教室による体験学習の高度化と教材化
Project/Area Number |
21500875
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Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
石塚 亙 和歌山大学, 教育学部, 教授 (50184544)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 憲喜 和歌山大学, 教育学部, 准教授 (70324986)
中村 文子 和歌山大学, 教育学部, 技術職員 (10362857)
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Keywords | 科学教育 / 体験学習 / 実験工作 / 教材開発 |
Research Abstract |
研究の目的は「児童生徒が科学の楽しさ素晴しさを感じて科学に夢を持てるような機会を提供する」であり、2010年度は15回の実験教室を開催し、参加した学生、こども、保護者の数はそれぞれ148名、779名、299名であった。実験のテーマは「液体窒素を用いる低温の実験」「偏光板を用いた光の実験」など多様である。参加し者のアンケートでは「大変満足した」と「満足した」の回答を合わせるとそれぞれ94%と99%であり、高評価が得られている。12回目と15回目の教室はそれぞれ和歌山県教育委員会と本学地域創造支援機構からの依頼に応えたものであり、これらの他の依頼も全て地域の小学校等からである。本取組に対する地域からの認知と支持が十分に進んでいると考えられる。もう一つの目的である「科学的内容の高度化と科学コミュニケーションの能力を持った学生の養成」に関しては、学生たちは実験教室の度に内容の高度化を意識しながら実験に独自の創意・工夫を重ねている。このことを通じて次のような効果が認められる。また、準備のための打ち合わせの開始日を決めて実験当日までの計画を立てることができるようになり、全体リーダーとテーマリーダーの下で実験教室を授業に見立てて模擬授業を行い、終了後には毎回反省会を開いている。これらの一連の活動を写真や文書データとして記録することや、ホームページから発信することも、学生が主体となって行える段階に達している。実験等に必要な物品等は教員が管理するが、学生が、参加予定者の年齢と人数を考慮して適切な実験のテーマを考え、その実験のために必要な物、補充が必要な物を教員に申し出るようになった。仕事を与えられるのを待つといった姿勢からの大きな進歩が見られる。
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Research Products
(3 results)