2009 Fiscal Year Annual Research Report
子どもの技術観の育成とエネルギー環境教育の体系化による温暖化防止活動の推進・評価
Project/Area Number |
21500881
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
藤本 登 Nagasaki University, 教育学部, 准教授 (60274510)
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Keywords | エネルギー教育 / 環境教育 / 技術教育 / 評価 / ロボット |
Research Abstract |
本研究では、新学習指導要領を踏まえつつ、小・中学校の学習目標・授業内容とエネルギー環境教育の目標を子どもの発達段階に合わせながら系統的にマッチさせ、それに必要な教材・教具例を提示するWebシステムを開発することで、学校でエネルギー環境教育の推進が図られないという幾つかの問題点(生徒のニーズへの対応不足、カリキュラムや支援体制の未開発など)の解決を図ることを目標とする。具体的には以下の3つを行った。(1)我が国の環境教育の柱であるべき中学校技術・家庭科で利用可能なエネルギー消費機器の評価診断購入支援システムを開発することで、技術の適切な評価と生活への利用に関する学習を支援し、地球温暖化防止活動の推進の可能性を評価するために、エアコンを例としたweb評価システムを作成した。これにより、被験者の意識の数値化とそれに適合するエアコンの選定及び最適環境性能との乖離度を示した。また、(2)ロボット教材を活用することで、中学校技術科の新学習指導要領で明示された「計測と制御」の目当てを踏まえつつ、省エネ技術への関心を高め、その活用の重要性を学ばせる教材の開発を行った。具体的には中学生対象のロボットづくり教室を行うことで、教材としての可能性を検討した。その結果、ロボットより制御概念の構築に指導の工夫が必要であることが示された。そして、(3)これらの開発教材や実践授業を評価し、エネルギー環境教育の体系化するために、先行研究の調査を行い、子どもの発達段階に合わせたエネルギー環境教育の内容を例示し、学校における省エネルギー学習の実践例を示すことで、学校における省エネルギーの達成方法を示した。
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Research Products
(4 results)