2011 Fiscal Year Annual Research Report
ハードウェアの解る組込みソフトウェア技術者育成のための実学教育方式の研究
Project/Area Number |
21500885
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Research Institution | Tokyo Denki University |
Principal Investigator |
三井 浩康 東京電機大学, 理工学部, 教授 (70328532)
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Keywords | 組込みシステム / 組込み技術者教育 / センサネットワーク / M2Mシステム / HW/SW協調設計 |
Research Abstract |
経済産業省の組込みシステム産業実態調査報告の組込みソフトウェア(SW)技術者の大幅な不足を踏まえ、大学で情報システムを学ぶ学生を対象に組込みシステム分野への就業力を強化する目的で、組込みシステムのシステム開発技術、ハードウェア(H/W)の技術の解るSW技術者教育者を育成する学生実験方式の研究を行ってきた。当該年度は研究の最終年度にあたり、センサネットワーク分野の枠を広げて、無線ネットワークを含むM2M(Machine to Machine)技術を加えた実験方式の研究およびこれまでの研究の実践や改良を行った。得られた成果を学会で発表した。 (1)M2M技術を含むセンサネットワーク技術習得のための実験方式:無線センサネットワークによる遠隔計測・制御実験方式を提案し、構築して評価した。センサのアナログ電圧をデジタルに変換して有意な惰報として取得し、ZigBee無線で送る機能、センサデータ群を収集してインターネットに中継するゲートウェイ機能、インターネットに接続したコンピュータでセンサ情報を収集し、解析・可視化する機能を含む実験を提案し、評価を行った。 (2)OSGi(Open System Gateway Initiative)採用のゲートウェイ機能の研究:ゲートウェイ機器のミドルウェア開発にOSGi技術、XML技術を採用し,機能の着脱・変更や接続センサの変更、遠隔からの管理方式を提案した。 上記(1)項の実験に組み込んだほか、ホームネットワークシステムへの適用について提案を行った。 (3)SystemC-Verilog HDLトランスレータの開発:システム記述言語であるSystemCを用いたHW/SW協調設計実験を大学でも実施可能とするために、SystemCによる論理回路設計記述をFPGA(Field Programmable Gate Array)に書き込めるVerilog HDL記述に変換する教育用動作合成ツールとして開発を継続した。プリミティブなゲート回路の変換ができるようになった。
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Research Products
(5 results)