2009 Fiscal Year Annual Research Report
未来志向型技術者育成に向けた科学教育カリキュラムの実践的研究
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21500889
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Research Institution | Ichinoseki National College of Technology |
Principal Investigator |
白井 仁人 Ichinoseki National College of Technology, 一般教科自然科学系, 准教授 (00310996)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福村 卓也 一関工業高等専門学校, 物質化学工学科, 准教授 (50360326)
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Keywords | 科学教育 / 技術者教育 / 未来志向 / 体験型教育 / カリキュラム / 環境教育 / 実践的研究 |
Research Abstract |
平成21年度の目標は、科学実験の開発を含めた新しい科学教育プログラムの開発とその実施方法の検討であった。そこで、これまで実施してきた「連携授業」を発展させ、新しい科学教育プログラムを考案し、その実施方法を検討した。また、新しく開発した科学教育プログラムの一部については既に実施し、アンケート調査結果を含めた形で、その成果を論文として発表した(平成22年度一関高専紀要第44号)。さらに、体験型教育の一環として環境研究と環境教育を融合する試みを行っており、高級脂肪酸エステルの合成に関する研究を学生と共に学会発表した(化学工学会第41回秋季大会)。平成21年度の実施した具体的な内容は以下の通りである。 (1)体験的に地球温暖化を理解する科学実験の開発した。(特に、室内で地球温暖化を体験するための実験の改良や開発を行い、親子セミナーなどを利用してそれを実施し成功した。) (2)体験的にエネルギー保存則やエネルギー変換を理解する物理実験の開発した。特に、衝突実験器などを実際に学生一人一人に渡し、自由に考察しながら実験を進められる形で、体験的にエネルギー変化を理解できる実験を実施してみた。 (3)宇宙放射線や原子力エネルギーなどを視覚的・体験的に理解する実験を実施した。 (4)計算機を用いて環境データや物理データなどを分析し、視覚体験的に現象を理解する数理実験の開発した。 (5)討論会や発表会などの実施方法を検討した。 これらの成果を紀要論文の形でまとめ発表した。また、論文誌「工学教育」へも投稿し、現在、審査中である。
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