2010 Fiscal Year Annual Research Report
学生のプログラミング能力の向上を目的としたプログラム可読性チェックシステムの開発
Project/Area Number |
21500905
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Research Institution | Aoyama Gakuin University |
Principal Investigator |
M・J Duerst 青山学院大学, 理工学部, 教授 (30383920)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 章代 東北学院大学, 教養学部, 講師 (40413752)
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Keywords | プログラミング教育 / 可読性 / C言語 |
Research Abstract |
本研究では,学生のプログラミング能力を養うことを目的としたソースプログラムチェックシステムを設計・開発する.特に,可読性の指導に主眼を置く.可読性が高いソースコードを記述することは大変重要であるが,これまで授業で徹底することは難しかった.そこで我々は「読みやすいソースコードを書かなければいけない」と学生に意識させるために,可読性が低いコードに対して修正指示を出すシステムを開発する.本システムは,プログラミングの演習授業において,可読性について各学生に対し均質な指導を行うことが可能であり,有意義である.開発したシステムは実際の授業に導入し,教育的観点から本システムの有効性を明らかにする. 以上の目的を達成するため,本年度は次の3点について重点的に取り組んだ.1.「コピー&ペーストを多用した類似処理」を検出して関数化の指摘を行う機能を実装し,昨年度構築したプログラム提出システムに追加した.実装後,学生が作成したプログラム約1,000本に対して評価実験を行い,人間の判断と同様の指摘ができる精度を確認した.2.チームプログラミングに対応できるよう,プログラム提出システムを改良した.具体的には,(1)チーム作成機能,(2)チーム開発環境,(3)複数ファイルで構成されるプログラムへの対応,を実装した.3.可読性の基本となるインデント(字下げ)コメント、空白、空行や変数名などの観点から自動的な調査と目視を合わせて、学生の可読性に対する意識とプログラミングの上達度の関係を厳密に調べた。 来年度は,試作したシステムを実際に授業で運用し,システムの改善および評価実験を実施する予定である.
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