2011 Fiscal Year Annual Research Report
モバイル環境を活用した野外体験学習支援システムの構築と実践的利用
Project/Area Number |
21500911
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
竹俣 一也 金沢工業大学, 基礎教育部, 准教授 (50167491)
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Keywords | 地理情報 / 環境教育 |
Research Abstract |
本研究の目的は、環境教育に衛星リモートセンシングデータとWeb-GISを活用して、教育現場で活用可能なモバイルコンピューティングによる野外体験学習支援システムを構築することである。本研究では、広域をモニターできる衛星画像から遺構発掘地図などのような詳細な画像までを取り扱うことができるようにシステムを拡張する。環境情報として、温度・湿度観測網を構築し地域の経年熱環境情報を提供できるようにする。また、大気エアロゾル観測体制を確立し地域の大気環境情報を提供できるようにする。 平成23年度は以下の通り実施した。 1)金沢市およびその近郊における気温および湿度観測の実施 昨年度に引き続き、金沢市内および近郊50か所および奥能登地区10か所に気温・湿度データロガーを設置し、夏季の地方都市における熱環境状況を調査した。また、1年間を通して観測を行っているサイトのデータを使って、気温経年変化を手で触れて感じることができる模型を制作した。これにより四季を視覚および触覚で知るコンテンツ制作の方向性を確認することができ、教材としての可能性を検討できた。 2)大気観測の教育プログラムの検討 昨年度に引き続き、スカイラジオメータを用いて大気エアロゾルの光学的厚さについて観測した。 3)モバイル型の野外体験学習支援システムの開発 昨年度に引き続き、モバイル型のWeb-GISシステムの拡張を検討し,開発を進めた。さらに、システムのモバイル端末での活用についても検討した。
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