2010 Fiscal Year Annual Research Report
理学療法・作業療法教育のための客観的臨床能力試験(OSCE)
Project/Area Number |
21500913
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
金田 嘉清 藤田保健衛生大学, 医療科学部, 教授 (50387669)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 光伸 岐阜保健短期大学, リハビリテーション学科, 教授 (70269512)
櫻井 宏明 藤田保健衛生大学, 医療科学部, 准教授 (90387704)
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Keywords | OSCE / 療法士教育 / 臨床能力 / 学生評価 |
Research Abstract |
本学リハビリテーション学科では、理学療法士・作業療法士として、社会のニーズに早急かつ適切に答えることができるように臨床を最重要と位置づけ、学生の臨床能力を高めることを目的として、客観的臨床能力試験(OSCE : Objective Structured Clinical Examination)を導入した。この導入には、卒業生の国家試験自己採点成績と入学試験、1・2学年の定期試験、臨床実習、卒業試験の各成績との関係を分析し、より適切な養成システム開発の為の基礎的検討を行った。学生は、実習前にOSCEを実施することで、自分の到達水準(知識・技術・態度)を知り、その後の臨床実習において、自己に不足している知識や技術の学習を段階的に進めることが可能となる。また実習後にもOSCEを実施することで、自分の到達度合いを知ることができ、今後の課題が明確になる。さらに本学では、各学年で到達レベルを設定しており、概ね2年次の到達目標はレベル1(コミュニケーション、介助技術)、3年次の到達目標はレベル2(検査・測定技術)とレベル3a(動作分析)、4年次の到達目標はレベル3bc(治療技術の補助と誘導)となっている。これらを行うにあたり、学内座学では、系統立てた講義内容を構築し、専攻ごとに、レベル別実習に間に合う様にカリキュラムを組み、全教員がその知識・技術・態度の把握に努めている。更に、実習先のバイザーとも連携を取り、レベルごとの評価内容、実技方法、指導内容についての確認会を行い、バイザーの実習指導要領の統一を目指している。その研究成果を報告している。
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Research Products
(7 results)