2009 Fiscal Year Annual Research Report
体験学習時に蓄積された情報の効果的な活用に関する研究
Project/Area Number |
21500914
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Research Institution | Nihon Fukushi University |
Principal Investigator |
佐藤 慎一 Nihon Fukushi University, 国際福祉開発学部, 准教授 (10410763)
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Keywords | 教育工学 / 情報可視化 / 体験学習 / SNS / 高等教育 |
Research Abstract |
従来から取り組んできた体験学習を継続し、その記録と共有を、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を用いて継続的に行った。国内外の学校を大学に招いて行う国際交流プロジェクトの学生実行委員会の活動が、正課の授業ともなっているため、この活動を対象とした。これまでの活動記録は日記が活用されることが多かったが、本年度の記録はコミュニティ(参加者が共有する電子掲示板のようなもの)が頻繁に活用された。そこで、コミュニティに蓄積されたデータの特性を分析の上、システムの要件定義を行い、これまでに構築済みであるSNSの日記に記録された情報を閲覧するシステムを拡張して実装することとした。さらに、学習での活用方法を踏まえ、当初計画に従い、(1)学内SNSとの連携強化、(2)閲覧画面のカスタマイズ機能の追加、(3)閲覧効率化・振り返り支援のための機能追加、を行った。以上により、SNSに蓄積された情報を効果的に可視化することで、体験学習において重要とされる振り返りを支援するためのシステムを整備することができた。 本年度の体験学習実践は、13のグループに別れて活動が行われたが、これらグループによるコミュニティへの書き込みを実際に可視化してみると、グループごとの活動状況を、他のグループの状況と相互に比較しながら見返すことができ、効果的な振り返りを支援可能であることが示唆された。振り返りは重要とされながらも、学校現場では十分に行われていないことが先行研究により指摘されている。従って、振り返りを支援するシステムを整備したこと、また、実践によりその具体的な活用事例を示したことは、こうした課題を克服し、実り多い体験学習を実現するための第一歩であり、意義の深いものであると考える。
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Research Products
(4 results)