2009 Fiscal Year Annual Research Report
学習効果と学習環境要因の関連を3D可視化分析手法で解析する教授学習支援システム
Project/Area Number |
21500916
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Research Institution | Osaka University of Arts |
Principal Investigator |
武村 泰宏 Osaka University of Arts, 芸術学部, 教授 (90280065)
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Keywords | 教育工学 / e-Learning / 学習環境要因 / 3D可視化分析 / ARCSモデル |
Research Abstract |
本研究の目的は,質・量的に異なる学習環境における学習者の理解状態と教材の関連といった学習効果を測定し,学習効果とその学習効果へ影響を及ぼす学習環境要因の関連を3D可視化分析手法によって解析し,e-Learningにおける質・量的に異なる教育現場に適応した学習効果を解析できる教授学習支援システムの実現にある。本年度は,この研究(3ヶ年計画)の初年度に当たるもので,研究実績は以下のとおりである。 (1)2つの下位カテゴリー間の相関を基調とした平面による3D可視化分析手法を用いて,総合的に学習効果を解析するための学習環境要因尺度を設計した。 (2)学習環境要因尺度を基に3D可視化データ解析機構を設計してLinuxサーバーに実装し,3D可視化データ解析機構の評価実験によって本機構の機能を検証した。評価実験における学習環境要因の解析では,学習環境要因の状態を3Dバブルグラフによって描画することができた。 (3)基盤研究(C)19500832の支援で開発したテスト機構,順序関係解析機構,関連構造描画機構,アセスメント尺度測定機構と3D可視化データ解析機構を結合させるための設計とテストを行った。 (4)本学と他大学・知識情報学部との大学間コラボレーション教育において評価実験を行い,学習効果とその学習効果へ影響を及ぼす学習環境要因の関連を解析した。その結果,数値データによる分析だけでは困難な,一つの因子における下位カテゴリー間の関係や,学習フェーズの進行による学習環境要因の詳細な解析に適用できることが確認できた。 また,学習環境要因を含めた総合的な学習効果の解析が可能なことも確認できた。そして,質・量的に異なる教育現場における学習環境要因の分析と,それに適応した教授戦略が提案できた。これらの成果については国内外の学会において発表を行った。
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Research Products
(5 results)