2011 Fiscal Year Annual Research Report
学習効果と学習環境要因の関連を3D可視化分析手法で解析する教授学習支援システム
Project/Area Number |
21500916
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Research Institution | Osaka University of Arts |
Principal Investigator |
武村 泰宏 大阪芸術大学, 芸術学部, 教授 (90280065)
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Keywords | 教育工学 / e-Learning / 学習環境要因 / 3D可視化分析 / ARCSモデル |
Research Abstract |
本研究では,質・量的に異なる学習環境における学習者の理解状態と教材の関連といった学習効果を測定し,学習効果とその学習効果へ影響を及ぼす学習環境要因の関連を3D可視化分析手法によって解析し,多様な教育現場におけるe-Learningに適応して学習効果を解析できる教授学習支援システムの実現を目的としている。3年間で得られた主な研究成果は次のとおりである。 (1)3Dバブルグラフにおける2つの下位カテゴリー間の相関を基調とした平面による3D可視化分析手法を用いて,総合的に学習効果を解析するための学習環境要因尺度を設計し,評価実験によって学習環境要因の状態を3Dバブルグラフで描画できることを検証した。 (2)他大学・知識情報学部との大学間コラボレーション教育における評価実験によって,数値データによる分析だけでは困難な一つの因子における下位カテゴリー間の関係や,学習フェーズの進行による学習環境要因の詳細な解析に適用できることを確認した。 (3)教育機関や企業内訓練などの質・量的に異なる教育現場の学習効果を詳細に解析するため,3D可視化分析手法を補足するための関連分析モデルを設計した。 (4)質・量的に異なる学習環境における学習効果を測定するためのプログラミング教材を開発し,研究協力者の看護福祉心理学部の時系列的なモチベーションの遷移を解析し,プログラム完成度や新たな知識への適応といった学習環境要因を解明した。 (5)企業内訓練では,プログラミングの難易度の上昇にしたがって,今までの学習経験の差異が新しい知識への学習に影響を及ぼすといった学習環境要因を確認した。また,モチベーションと成績との相関における解析によって出身専門領域といった学習環境要因も解明した。 (6)これら解析結果および従来のe-Learningにおける知見との比較などによってe-Leamingにおける教授学習支援システムの効果を評価した。これらの成果については国内外の学会において発表を行った。
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Research Products
(4 results)