2010 Fiscal Year Annual Research Report
インタラクションの活性化に基づく現職教師を対象とした遠隔学習コースの設計方法論
Project/Area Number |
21500932
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
益子 典文 岐阜大学, 総合情報メディアセンター, 教授 (10219321)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川上 綾子 鳴門教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (50291498)
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Keywords | 教師教育 / 教員研修 / 遠隔学習 / インタラクション / コース設計 |
Research Abstract |
研究2年目である平成22年度は,研究aのコース構成の分析を中心に進めた。また,コースのコンテンツとなる実践研究やコース設計に有用な研修プログラムの研究も合わせて進めた。 研究a. 現職教師の「働く場」での教育改善を可能にするコンテンツの構成 「スキーマ理論に基づく教材開発」および「授業におけるICT活用」の2コースについて,次の4つのサブコンテンツに分類し,それらの関係性を分析し,実践から仮説を導出した。研修全体を貫く枠組みを抽象的・一般的な枠組みとして提供する「理論の提供」,提供した理論を特殊化した研究事例の課題を,学習者・調査対象者として体験する「研究事例による参加体験型の経験」,提供するが具体化・特殊化されたサンプルとしての実践例を複数提供する「実践事例群の提供」,提供した事例群から研修課題を帰納的に導出しする「一般化した課題の提供と定式化」である。実践を通して検証したところ,「理論の提供」「参加体験型の経験」「実践事例群の提供」「一般化した課題の提供と定式化」というシーケンスでコースを構成することが有効であると考えられ,とりわけ「参加体験型の経験」を適切に組み込むことによって,効果的な遠隔学習コースを設計できると考えられる。 研究b. インタラクションに伴う存在感の形成・変動過程の分析と記述 遠隔学習コースの実践においては,参加した現職教員受講生全員が高い意欲を示しており,ATI的な分析が困難であった。実践している遠隔研修が,希望研修であるためだと思われる。ただし,運勢ライン法による調査から,共同体意識が向上することにより,研修への参加意欲も向上することが示されている。受講生個々の意欲に加え,共同体意識の関与について,さらに検討を加える。
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Research Products
(6 results)