2009 Fiscal Year Annual Research Report
貢献度把握とメンタリング支援機能を有した実験レポート添削システム
Project/Area Number |
21500933
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
酒井 三四郎 Shizuoka University, 情報学部, 教授 (70170553)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 剛 静岡大学, 情報学部, 准教授 (40213730)
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Keywords | Wiki / レポート / 添削 / 協調学習 / 教育工学 / 推敲 / 貢献度 |
Research Abstract |
1.レポートの推敲支援機構の設計と実現 原理の異なる2種類のレポートの要約作成機構を実現し、その要約結果の差異から、レポートの推敲支援に繋がるような仕組みを設計した。さらに、前年度以前に同じ課題で高い評価を得たレポートからコーパスを作成し、それに基づいてレポートを診断する機能などを実現し、学生自らレポートのチェックを行える機構を実現した。 2.添削待ち時間を適切にするためのレポート管理機構の実現 既存のレポート添削システムに対して、添削待ち時間を適切にすることを目的に、レポート管理を行う拡張機能を実装した。実装した機能を実際に利用してもらい、前年度の結果と比較した。全レポートの添削待ち時間の平均値を短くすることはできなかったものの、授業の方針に従ったレポート管理ができた。この拡張機能を用いる以前より添削待ち時間を適切にすることができたと考える。学生に対しては、添削の情報を公開する等した。その結果、システムが提供した機能によって、教員、学生双方に作業の計画性と動機を与えることができた。その成果として、学生に対し添削の情報等を公開することで、レポートの再提出間隔を短くすることもできた。 3.グループ活動における各メンバーの貢献度の把握支援 実験・演習では数名の班を作って、課題を遂行し、レポートを作成することがある。その際、各メンバーの貢献度を推定することができれば、適切な指導や評価が可能になる。コンテンツ管理機能により収集されたレポートの編集時間、編集文字数、編集画像数から貢献度を計算した。また、学習者からみた貢献度を測定するためにグループの他メンバーに対して評価を行なう相互評価機能を実現した。評価実験の結果、算出された貢献度が概ね妥当であることが分かった。貢献度が表示されることでレポートを書く意欲が上がるなどの意見があった。
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