2010 Fiscal Year Annual Research Report
貢献度把握とメンタリング支援機能を有した実験レポート添削システム
Project/Area Number |
21500933
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
酒井 三四郎 静岡大学, 情報学部, 教授 (70170553)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 剛 静岡大学, 情報学部, 准教授 (40213730)
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Keywords | Wiki / レポート / 添削 / 協調学習 / 教育工学 / 推敲 / 貢献度 |
Research Abstract |
1. グループ活動における各メンバーの貢献度の把握支援の評価 実験・演習では数名の班を作って、課題を遂行し、レポートを作成することがある。その際、各メンバーの貢献度を推定することができれば、適切な指導や評価が可能になる。コンテンツ管理機能により収集されたレポートの編集時間、編集文字数、編集画像数から貢献度を計算した。また、学習者からみた貢献度を測定するためにグループの他メンバーに対して評価を行なう相互評価機能を実現した。昨年度に引き続き、本年度行った評価実験の結果からも、算出された貢献度が概ね妥当であることが分かった。貢献度が表示されることでレポートを書く意欲が上がるなどの意見があった。 2. 多面的な貢献度把握機構の実現と評価 貢献度の視覚化を3つの面から試みた。貢献度を視覚化するにあたって着目した情報は、レポート作成における作業量、グループ内での相互評価、レポートに記述された謝辞情報である。学習者は、自分の貢献度が視覚化されることにより、グループ内での貢献具合を知ることができる。また、上記の3つの情報をもとに、それぞれ貢献度を視覚化する機能「作業量貢献度表示機能」、「相互評価機能」、「謝辞ネットワーク表示機能」の実現、評価を行った。実験の結果、貢献度の可視化という試みについては、学習者に受け入れられている。学習環境下での謝辞情報によるネットワークの作成で学習者のコミュニケーション情報も視覚化することが出来た。本論文で示された各機能の利点欠点を考慮し、有効な利用法を考えていくことが今後の課題である。
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