2011 Fiscal Year Annual Research Report
貢献度把握とメンタリング支援機能を有した実験レポート添削システム
Project/Area Number |
21500933
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
酒井 三四郎 静岡大学, 情報学部, 教授 (70170553)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 剛 静岡大学, 情報学部, 准教授 (40213730)
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Keywords | Wiki / レポート / 添削 / 協調学習 / 教育工学 / 推敲 / 貢献度 |
Research Abstract |
本研究の目的は以下のような機能を有する実験レポートの添削システムを開発することである。 1.実験・演習の開始からレポートの完成までライフサイクル全体で成果物を管理し、学生の進捗状況を教員やティーチングアシスタントが把握できる機能 2.学生自身によるレポートの推敲やチェック項目に基づく自己点検機能、版管理されたレポートによって、どこがどのように改善されたかを振り返ることを支援する機能 3.ドロップアウト誘発機会(DTE)の把握に基づくメンタリングポリシに沿った対策を提示する機能とメンタリングの実施を支援する協調的コミュニケーション機能 本年度は以下の実績をあげた。 ◎グループ活動における各メンバーの貞献度情報を活用したコミュニケーションネットワークの構築 実験・演習では数名の班を作って、課題を遂行し、レポートを作成することがある。その際、各メンバーの貢献度を推定することができれば、適切な指導や評価が可能になる。昨年度までの研究成果から「貢献」には様々な側面があることが明らかになり、その一つとして「謝辞」に着目した機能の開発を行った。今年度はこれを発展させ、「謝辞」を媒介としてコミュニケーションネットワークを可視化する機能を実装した。 ◎実運用体制の整備 本研究で開発したシステムは実際の授業で使用しながら評価し、改善する方法をとってきた。今期は安定した運用体制を構築するために、サーバシステムをクラウドサーバに移行した。また、オフラインでも教員の付けたコメントを参照しながらレポートの編集やプレビューができるように機能を拡張し、実運用に問題がないことを確認した。 ◎研究のまとめと総括 研究計画の最終年度にあたるため、今までの研究成果をまとめる作業を行った。その成果を論文にまとめることができたが、まだ採録に至っていないので、引き続き努力を継続する。また、報告書を作成中である。
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