Research Abstract |
平成22年度は,まず,5月に研究代表者及び同分担者が集い,本年度の研究計画を再確認した。 次いで,平成21年度の事例収集等の成果に基づき,ハンドブックの原稿を作成した。その内容構成は,「1.カリキュラム開発の理論とモデル」「2.カリキュラム開発の動向」「3.我が国におけるカリキュラム実践のすぐれた事例-カリキュラム・リーダーシップ論を視点に」「4.カリキュラム実践に関する意思決定の演習-」「5.所属校のカリキュラム実践の省察」「6.カリキュラム実践のための参考文献」「7.発展的な学習への誘い」となった。例えば,「4.カリキュラム実践に関する意思決定の演習」には,4つの演習問題を用意した。それらは,事例の背景を記した「問題」,それらの「解答」を記入するパート,そして「模範解答と解説」から成る。7つの章及び「本ハンドブックの使い方」を合わせると,70ページの小冊子となった。 これらの原稿の内容や表現を調整するために,8月,10月,12月等に打合会を催した。 なお,小中学校では,現在,新教育課程への移行期にあり,新しい実践が次々と生まれているので,先導的な試みを遂行している学校.を訪問し,そこで営まれているカリキュラム開発の実際に関する資料(研究・研修計画,年間指導計画,指導案,実践記録など)を収集した。また,その内容をカリキュラムの革新性,独自性,継続発展性などを視点として分析して,当該学校におけるカリキュラム開発の進展状況を明らかにし,ハンドブックの内容に反映させた。 研究の中間的な成果を日本カリキュラム学会等の全国大会で報告するとともに,いくつかの雑誌等で発表した。
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