Research Abstract |
平成23年度は,まず,5月及び6月に研究代表者及び同分担者が集い,当該年度の研究計画を再確認した。また,昨年度に試みた形成的評価の結果を踏まえて,ハンドブックの内容と構成を協議し,最終案を決定した。例えば,紹介する事例や演習問題のレパートリーを増やすことが決まった。また,理論に関する章については,いっそう分かりやすい表現に努めるとともに,図表によるビジュアルな表現を増やすことなども共通理解した。 夏から秋にかけて,ハンドブックの新しい内容・構成に即して,原稿を執筆するとともに,表紙等のデザインについても検討した。その結果,上記のような加筆によって,「1.カリキュラム開発の理論とモデル」「2.カリキュラム開発の動向」「3.わが国におけるカリキュラム実践のすぐれた事例-カリキュラム・リーダーシップ論を視点に」「4.カリキュラム実践に関する意思決定の演習」」「5所属校のカリキュラム実践の省察」「6.カリキュラム開発のための参考文献」「7.発展的な学習への誘い」という7つの章から成る,90ページを越える冊子ができあがった。 1~3月にかけて,ハンドブックの印刷を終えるとともに,22人のカリキュラム開発を推進するリーダー教師等に,ハンドブックを利用してもらった。また,それを評価するためのアンケートに回答してもらったり,インタビューに応じたりしてもらった。その結果,上記のような改善によって,ハンドブックの有用性が高まったことが明らかになった。 なお,研究の中間的な成果を7月に催された日本カリキュラム学会の年次大会で報告した。また,いくつかの教育雑誌や教育図書において,ハンドブックの内容のもととなった,研究代表者及び研究分担者によるカリキュラム・リーダーシップに関する研究の知見を示した。
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