2010 Fiscal Year Annual Research Report
多人数教育に特化した組込み装置開発教育支援システムの時系列解析に関する研究
Project/Area Number |
21500951
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Research Institution | Tohoku Gakuin University |
Principal Investigator |
志子田 有光 東北学院大学, 工学部, 准教授 (00215972)
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Keywords | Learning Management System / Log Collection / Mass Education / Open Source Software / Programming Contest / Embedded Education Material |
Research Abstract |
本研究は、大学の授業等における組み込みプログラミング教育において、特に100名以上を対象に、2,3名の少人数教員で指導するために、各種ログを収集分析することで教育支援を可能にするシステムの開発及び評価分析を行うことを目的としている。ここでは、学習者は個々の学習者が独立に各々のペースで作業をすすめることができるよう、開発用個人ブースが与えられており、グループ学習や協調学習は原則として想定しない。少人数の指導者でマイコンプログラミング等の多人数実技教育を行う場合、その進捗監視を行うことは容易ではなく、従来行って来たウェブ型教材の閲覧状況をログ解析によって確認するだけではプログラムの開発の学習状況を把握する事は困難であるため、ソースファイルの差分をコンパイルエラーメッセージと対比させながら確認する必要があり、デスクトップに保存されるソースファイルとメッセージの回収を行い、分析する。本研究では130台のクライアントPC上で実行されるコンパイル中に発生する各種メッセージとソースファイルを逐次SSHプロトコルによってサーバに回収するシステムを開発した。逐次保存型にすることで、学習者の操作ミスによる記録情報の消失を避けることができる。また、本年度はインターネットを介して接続する組込み教材を導入した場合についてログ回収システムの動作も確認した。この実験では、組込み教材「鹿威し」を自動化し、評価サーバが、130台のクライアントPCから送信されたプログラムを回収し、順次コンパイル実行し、与えられた条件に対する各プログラムの優劣を定量的に評価する。このようなネットを介した共有型の教材を導入することで、複数台の準備が困難な教材も導入可能と考えられる。現在は回収したログの解析方法を研究中であるが、基本的に発生エラーの分類を行うと同時に、それらの変化を時系列に視覚化する手法について検討を行なっている。
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Research Products
(6 results)