2011 Fiscal Year Annual Research Report
個協折衷の学習を指向したICT活用授業のデザインと評価
Project/Area Number |
21500955
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
高井 久美子 帝京大学, 理工学部, 助教 (00527682)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 博芳 帝京大学, 理工学部, 准教授 (40240519)
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Keywords | eラーニング / ICT活用 / 授業デザイン / 協調学習 |
Research Abstract |
教育におけるICT活用が進んでいることを背景に,本研究では,教育効果を高めるために,ICTを活用した個別学習と協調学習とを組み合わせた授業の枠組みを提案することを目的としている.全体としての授業設計は前半に個別学習を後半に協調学習を配置し,それぞれの学習活動の中において比較的細かい粒度で個別学習と協調学習とを組み合わせたものである.この設計に基づいて「前提となる知識を基に協調して結果をまとめる」授業において実践を行った. 学習効果の評価方法としては,学習内容の習得状況のほか,コミュニケーション力などを含む社会的スキルを測る尺度を適用し,授業デザイン全体を通した学習活動の評価のため,授業設計の効果について学生へのヒアリングとアンケート調査を実施した.社会的スキルについては,本研究の授業設計の枠組みで実施した授業の受講生が,受講していない同学年の学生に比較して得点が上昇しており,授業設計の効果については,「協調学習の練習」と位置づけた学習活動が,その前後の学習活動に良い影響を与えていることが示唆された. 以上の実践から得られた知見から,ICTを活用した個別学習と協調学習を組み合わせた授業の枠組みについて,Learning Design Ruleを参考として「どのような状況のときに」「どのような学習活動を構成するか」を記述した.すなわち,多様性を持つ学習者全員が一定のレベルに到達することを目標とし,問題の解決において実質的なチーム活動ができることを学習の内容とする状況では,知識や概念を修得し問題解決の基礎力を修得する個別学習と協調学習を組み合わせ,さらに問題解決の練習として位置づける協同学習,グループ討議を行うといった構成である.
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