2010 Fiscal Year Annual Research Report
心理尺度を取り入れたモチベーション向上のための教室形状の研究
Project/Area Number |
21500957
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Research Institution | Tokyo Denki University |
Principal Investigator |
土肥 紳一 東京電機大学, 情報環境学部, 准教授 (00227703)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮川 治 東京電機大学, 情報環境学部, 准教授 (30316632)
今野 紀子 東京電機大学, 情報環境学部, 准教授 (40349808)
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Keywords | 教育工学 / モチベーション / 学習環境 |
Research Abstract |
本研究は,プログラミング入門教育を対象に,先行研究で開発したSIEMアセスメント尺度を活用しながら受講者のモチベーションを追跡することによって,教室内における着席位置との関係を示し,教室内のモチベーション分布の時間的な変化を探るものである.測定対象となるプログラミング入門の授業は,1セメスターを前期,中期,後期の3期に分割し,SIEMアセスメント尺度を活用しながら,受講者のモチベーションをアンケート調査する.アンケートの回答は煩雑な処理になるため,webブラウザを介して回収するアンケートシステムを開発した.さらに受講者が着席している位置の情報を組み合わせることによって,教室内におけるモチベーション分布を可視化できるようになった.クラス分割にて同時開講している複数のクラスに対して,机等の配置が異なる教室形状とモチベーションの関係を分析した結果,SIEMで取り入れている机間指導の影響により,モチベーションは教室内に広く分散していることが明らかになった.さらに別な視点から,履修データに着目し,プログラミング入門教育に関係する計3科目の履修パターンの分析を行った.全ての科目が選択科目であるにも係わらず,SIEMの導入以降,3科目の履修割合が高い状態に維持されていることがわかった.これらの結果は,SIEMの導入効果であると考えられる.受講者の個性を調査する目的で,エゴグラムを導入し情報収集を昨年に継続し行った.エゴグラムの回答は煩雑な処理になるため,前述したアンケートシステムを活用した.
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Research Products
(16 results)