2010 Fiscal Year Annual Research Report
遠隔講義におけるアクティブラーニング支援ツールの開発とSakaiへの統合
Project/Area Number |
21500958
|
Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
常盤 祐司 法政大学, 情報メディア教育研究センター, 教授 (70434181)
|
Keywords | 遠隔教育 / 授業支援システム / オープンソースCMS / Sakai |
Research Abstract |
本研究で対象としている学習者情報提示システムは遠隔教室におけるActive Learningを促進するために開発されたシステムをベースとしており,本研究ではこの学習者情報提示システムを汎用化し,Sakai CLE(Collaboration and Learning Environment)に統合させることを目的として計画された.ベースとなったシステムはハンドヘルドリーダでICタグカードを読み取る方式のため,操作を支援する要員が必要であり,また2教室のデータをその場で編集しなければならないためリアルタイム性に欠けていた.これらの課題を改善するために本研究では以下のようなシステムを開発することを目的としている. (1)ICタグの読み取りを駅の自動改札のようにTouch & Goとし学生自身が行うこと. (2)学生がその科目で習得したい知識をSakai の Profileツールによって登録させ,その登録情報から担当教員が授業時にその属性を含んだ一覧表を手元のPCにて表示できること 平成21年度はSakai CLEのユーザプロファイルで入力した氏名,所属,興味領域を学習者情報提示システムにて参照できることを確認でき,(2)を完了した. 本年度はICタグの代わりに学生証として本学で導入され他大学でも採用が進んでいるFelicaベースのシステムを開発した.またFelicaの読み取りには操作要員がいなくても教員が簡単にセットアップできる形式のFelicaリーダを組み込んだ.具体的には教員はFelicaリーダを学内LANにケーブルで接続し,Power Onするだけでセットアップが完了する.これにより(1}の機能を有しつつ,ICタグ採用時のようにICタグと学生番号を関連付ける煩雑な事前作業は不要となり,どの教員でも簡便に利用できるような汎用性を有したシステムを実現できた.
|