2009 Fiscal Year Annual Research Report
科学技術高等教育の国際化を支援するコンテンツ共有型イーラーニングの研究
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21500970
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Research Institution | National Institute of Informatics |
Principal Investigator |
上野 晴樹 National Institute of Informatics, 情報学プリンシプル研究系, 特任教授 (00082842)
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Keywords | 教育工学 / インターネット高度化 / 情報通信工学 / 科学教育 / ユーザインタフェース / 国際連携 / イラーニング / 中国 |
Research Abstract |
本研究の目的は、科学技術高等教育の国際化を推進するための、コンテンツ共有型汎用eラーニング環境WebELS(Web-based e-Learning System)の評価・改良による実用性の強化、およびUNESCOや清華大学等との連携により国際展開を行うことによって世界に通用する高等教育モデルを提案することであり、同時に我が国発の国際標準システム化と高等教育のイノベーション主導を目指すことである。特に、必要な先進技術の研究開発によって、東南アジア諸国等の低速Internet環境下での実用性と有用性を実証し、高等教育イノベーションに向けたe-Learningのあるべき方向を示す。 平成21年度の主たる計画は3点であり、それらはほぼ達成された。1)WebELSの国際環境適用化:これは、フォントの対応等によって実現し、国際標準である完全英語環境を設定したパソコンを使って動作テストを行い、正常に機能することを確認した。2)UNESCOのビデオアーカイブのWebELSコンテンツ化と配信実験:これは、既存のビデオアーカイブをWebELSコンテンツ(PPT+音声・カーソル同期)に編集してWebELSサーバで配信し、再生実行の裏処理としてダウンロード処理を行う技術を用いることによって、低速Internet(10KBS程度)で高品質な視聴が可能なことを実証した。3)オンラインInternet会議システムの開発と実験:オンラインInternet会議機能は遠隔講義や遠隔指導に不可欠である。Flashストリーミング技術とJavaアップレット技術を組み合わせることによって、ビデオ会議とPPTプレゼンテーションを同時に使えるシステムを実現し、清華大学等との遠隔交換講義実験で実用性を実証した。特に、ビデオ会議機能とプレゼンテーション機能を独立に動作させることによって、コンテンツを切り換えながらオンライン会議が続行出来る機能の実用性が高いことを実証できた。
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