2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21501008
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Research Institution | Rissho University |
Principal Investigator |
河野 忠 Rissho University, 地球環境科学部, 教授 (50215191)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 美登里 立正大学, 地球環境科学部, 講師 (00386517)
藪崎 志穂 立正大学, 地球環境科学部, 助教 (60447232)
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Keywords | 古水環境 / 名所図会 / 水質 / 名水 / 江戸時代 |
Research Abstract |
本研究では,平安時代から現代に至る水環境や上下水道の変遷を名所図会等の歴史書により明らかにし,いくつかの時代における状況を復元する。また,京都盆地に存在する地下水は,地質の状況から帯水層別に涵養された年代(滞留時間)が異なり,より深い深度の水にはより昔の情報が残されている。そこで,深度の異なる地下水や湧水を採水し,その酸素や水素の安定同位体比を分析することにより,過去と現在との気温の違いなどを推定する。また,京都盆地一帯の地下水や湧水,河川水,降水などの採水を行い,それらの安定同位体比や水質などを併せて示すことにより,より広域での水循環や滞留時間の推定などを行う。上記の目的を達成するために,『都名所図会』に記述された名水の把握につとめ,8割方の名水の場所を確認できた。平成21年度は図会や資料の読み込みと,記述された水の存在の確認を徹底的に行い,場所が確定された100ヶ所程度の名水は,水量・水質調査を実施した。また,江戸時代の土地利用図が8割方完成させた。
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