2009 Fiscal Year Annual Research Report
生活行動類型別エネルギー消費・環境負荷排出構造モデルに関する研究
Project/Area Number |
21510052
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Research Institution | Setsunan University |
Principal Investigator |
島田 洋子 Setsunan University, 工学部, 准教授 (00314237)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松岡 譲 京都大学, 工学研究科, 教授 (90109033)
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Keywords | 生活時間 / 家族内エネルギー消費 / 環境負荷排出 / 生活行動 / 室内大気汚染 / アジア / クロスエントロピー法 |
Research Abstract |
本年度は、社会を構成する個人の多様性を反映した個人分類(性別・年齢・配偶状況・仕事・収入などによる)別の個人分類別生活行動別時間配分の手法(ツール)を開発するために、まず、先行作業で集計した2001年の社会生活基本調査個票の性別、年齢階級、配偶者の有無、ふだんの仕事の状況(有業か無業か)、世帯の年間収入の組合せの合計72の個人行動の20種類の生活行動別時間データを、家庭内エネルギー消費・環境負荷排出構造を詳細に説明できる49種類の「生活行動分類」へ変換するためのデータの収集と整備を行い、データの分割・分配を、クロスエントロピー法を用いて行った。また、並行して、海外(EU諸国、北米・アジア諸国等)の生活時間調査データの収集を行い、アジア諸国における生活時間調査データについて、日本のデータと同様に、個人分類別生活行動別時間配分を行った。アジア諸国の場合、家庭内エネルギー消費に伴う環境負荷排出として深刻な問題となっているのは、家庭でのバイオマスや石炭の燃焼によって排出される室内大気汚染物質(粒子状物質(PM)、SOX、NOX、COなど)による健康影響であることから、家庭用燃料の消費とそれに伴う室内大気汚染物質排出構造を詳細に説明するための生活行動分類を考え、個人分類別に生活時間データを配分する作業を、先に開発したクロスエントロピー法を用いる手法を用いて行った。収集したアジア諸国の生活時間調査データは、個票ではなく集計データであり、あまり詳細でないものが多く、これらのデータをクロスエントロピー法によって個人分類別生活行動別に配分するために、各国の社会統計データや生活文化に関する調査資料を大量に収集し整備した。
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Research Products
(3 results)