2009 Fiscal Year Annual Research Report
放射線DNA損傷への新規防護作用:上皮―間質細胞間傍分泌を介した新規因子の同定
Project/Area Number |
21510057
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
VLADIMIR Saenko Nagasaki University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (30343346)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 正洋 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (50284683)
光武 範吏 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (50404215)
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Keywords | 放射線 / DNA損傷 / 上皮 / 間質細胞間相互作用 / パラクライン因子 |
Research Abstract |
本研究は、上皮細胞-間質細胞間の何らかの相互作用によってもたらされる放射線照射後のDNA損傷軽減を引き起こす因子を同定し、そのメカニズムを解明するために計画されたものである。 本年度に施行された実験とその結果は以下の通りである。 1. ヒト正常甲状腺初代培養細胞、ヒト正常線維芽細胞BJ、ヒト血管内皮細胞HUV-EC-CよりRNAを推出し、Agilent 2100 Bioanalyzerによってその質を検証、すべてRIN>8である事を確認した。 2. Affymetrix Human Genome U133+2.0Arrayを用いて、発現遺伝子の網羅的な検出を行い、得られたデータをGeneSpring Softwareで解析した。Flag scoreがPresentもしくはMarginalのもの(Absent callを除く)、さらに4倍以上の発現量の差がある遺伝子をピックアップした。その中で、Gene Ontologyでcytokinesに分類される遺伝子、21種類を同定した。 3. 甲状腺初代培養細胞、BJ細胞よりタンパク質を抽出し、Ray Bio Human Cytokine Antibody Arrayを用いて解析した。8種類の発現量の異なるサイトカイン、またはそのレセプターを同定した。 4. 現在、上記3で同定した因子について、個々の添加実験を行い、目的の因子の同定を試みている。
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Research Products
(26 results)