2010 Fiscal Year Annual Research Report
高度水銀耐性鉄酸化細菌の無機・有機水銀分解気化酵素解析と環境浄化への応用
Project/Area Number |
21510086
|
Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
竹内 文章 岡山大学, 環境管理センター, 准教授 (90294446)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉尾 剛 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (20033269)
|
Keywords | 鉄酸化細菌 / Acidithiobacillus ferrooxidans / 高度水銀耐性株 / 水銀気化活性 / 環境浄化 / 電気培養 / 微生物固定化 / 酵素解析 |
Research Abstract |
自然界より単離した鉄酸化細菌150株に対して水銀耐性株のスクリーニングを行い,鉄酸化細菌Acidithiobacillus ferrooxidans SUG2-2株を選択した。この株から,水銀耐性の高い高度水銀耐性株A.ferrooxidans MON-1株を誘導・分離し,さらに強化した株を誘導している。これらの耐性株には,NADPH依存性の水銀還元酵素活性に加えて,二価鉄依存性の水銀気化活性を持っており,HON-1株は,20μM以上の塩化水銀存在下でも増殖可能で,二価鉄依存性の無機水銀気化活性,有機水銀分解気化活性が強化されていることを確認した。本研究では,増殖が遅い本株を電気培養することで通常の培養による方法と比べ少容量で,前年度よりも更に高い300倍以上の菌体収量を可能とするための運転条件を得た。さらに電気培養によって得られた菌体からaa_3型ctochrome c oxidasの酵素精製を行い。無機水銀及び有機水銀分解気化活性には,本酵素が大きく係わっていることを確認した。さらに,酵素からサブユニットの解離させた場合,α,βバンドが存在するサブユニットは,βバンド単独のサブユニットに比べるとctochrome c oxidas活性及び水銀気化活性が高いことが分かった。
|
Research Products
(8 results)