2009 Fiscal Year Annual Research Report
過疎地域の需要分布を考慮したデマンド交通システムの設計に関する研究
Project/Area Number |
21510145
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
小柳 淳二 Tottori University, 工学研究科, 准教授 (90225590)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷本 圭志 鳥取大学, 工学研究科, 准教授 (20304199)
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Keywords | 過疎地 / バス路線 / 最適化 / タブーサーチ |
Research Abstract |
本年度は,運行時間・経路策定プログラムの作成に主に取り組んだ.過疎地であることを利用し,大都市では収集不可能な利用者の大多数に対する利用希望時間帯,乗車・降車場所のアンケートデータを得られた場合の時刻表の作成を試みた.プログラムを作成する際には,多数の利用者のデータに対して時刻表を作成する必要があるため,探索方法に工夫が必要となる.現実的には最適解を求めることは時間的に不可能と考え,タブーサーチをもとにしたアルゴリズムを適用し,バスの運行時間が各利用者の希望時間からどれだけ離れているかを時間ペナルティと考え,その時間ペナルティの総和を最小化することを目的とした.タブーサーチを利用したのは,いくつかの近似最適解を得ることができ,数式に表現しにくいような条件もある程度考慮にいれて解を選択できるからでもある.その結果時間ペナルティを小さくする意味で,現在より,よい時刻表を決定することができた.本内容は京都大学数理解析研究所研究集会「不確実・不確実性下での意思決定過程」で発表を行った.続けて,運行路線の最適化を実行するプログラムの作成も行っており,部分的には成果をあげているが,探索すべき経路が非常に多く,実用的な時間内で結果を出力するには,限られた範囲のバス経路に限定する必要があるなど,速度面などでいくつかの課題を残している.こちらの内容については,引き続き研究を続け,バス停数の制限を緩めることができるようにする予定である.
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Research Products
(1 results)