2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21510149
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
瀬尾 明彦 首都大学東京, システムデザイン研究科, 教授 (80206606)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ヒューマンセンタード生産 / 人間生活環境 |
Research Abstract |
本年度は,収集した操作力データの活用法として,デジタルヒューマンモデル(以下,DHM)に操作力データベースから得た値をリンクし簡便に身体負担評価が行えるシステムの開発を行った. データベースの操作力は経時的なデータを保有するが,まず所定の作業条件間の比較を優先するために,操作力のピーク値のみを抽出して使用することにした.そのため,経時的データから指定された区間でのピーク値や複数の試行による複数のピーク値の平均を求める機能を開発した.また,収集した力データの符号や方位は統一できるのが理想であるが,操作力データを実際に測定する場面では,ロードセルの固定上の制約,操作部を持つ実測用のモックアップの制約,測定するデータの確認の制約などにより,力の方位を一定にすることは困難なことが判明した.そのため,データベース側にデータの符号反転や回転処理の機能を組み込んだ.操作姿勢は,磁気・加速度・角速度の各3成分のデータからロール・ピッチ・ヨーの回転角3成分を計測できる3Dセンサを用い,体幹や上肢など身体一部に限定した簡易的な姿勢キャプチャ法も開発した.ただしキャプチャした姿勢をそのまま使用すると,手や指の位置が操作部にうまく一致しないため,人の実際のリーチ動作での姿勢を実測し,それを補間して基本的な姿勢を生成し,そこから上肢に逆運動学を適用して手の位置や方位を一致させる方法を採用した.以上の処理で得られた各作業場面での操作力と姿勢のデータをDHMのスクリプトで処理し,各条件の操作力と姿勢を順次設定して生体力学的モデルで解析し,評価値をテキストファイルに出力できるようにした. 以上の力データベースを活用できるシステムでスイッチ操作などの操作場面での評価に試験的に利用し,その可用性を確認した.これにより,各作業場面間の比較に操作力データベースが簡単に利用できることが確認できた.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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