2009 Fiscal Year Annual Research Report
製造企業における中高年齢者活用支援技術の体系化に関する研究
Project/Area Number |
21510150
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
梶原 康博 Tokyo Metropolitan University, システムデザイン研究科, 教授 (70224409)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
滝 聖子 首都大学東京, システムデザイン研究科, 助教 (50433181)
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Keywords | 経営工学 / 中高齢者活用 / 作業適性 / 作業工程 / 人工現実感 |
Research Abstract |
本研究では,製造業における中高齢者の活用を支援するための技術を作業分析支援技術,作業訓練支援技術,および作業設計支援技術に区分し,各技術に対応する支援装置を開発することを目的としている,この目的に従い,平成21年度は以下のことを実施した. (1) 作業設計支援装置として,作業中の中高齢者の作業負担をOWAS法に基づき分析できるソフトウエアを開発した.そして,実際の荷役作業を分析対象としてソフトウエアの性能評価実験を行った.作業中の100シーンについて産業医による作業負担評価と本ソフトウエアによる評価結果とを比較し,67%の精度で評価結果が一致することを確認した.本ソフトウエアを用いて,産業医の資格を持たない生産管理担当者が作業負担および職務設計を行うことを想定した場合には,上記の精度を更に15%以上向上させる必要がある.次年度の課題として分析対象作業を増やすこととともに,一致精度向上のためのソフトウエアの改良が必要であることが明らかとなった. (2) 次年度以降の中高齢者活用実験場所として,組立作業および物流加工作業を設定した.それぞれの対象職場の作業分析および動作分析を行った.各分析結果を基に作業訓練装置の仕様の設定および作業設計支援ソフト用データの設定を行った.また,物流加工作業への中高齢者活用実験を行うためには,現品管理作業の効率化が必要であることが明らかとなった.そこで,現品管理作業効率化のために文字認識機能を有する携帯型現品管理装置を開発した.
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