2010 Fiscal Year Annual Research Report
クロスメディア状況下での広告効果伝達メカニズムに関する構成的手法による研究
Project/Area Number |
21510161
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Research Institution | Takushoku University |
Principal Investigator |
北中 英明 拓殖大学, 商学部, 教授 (20297089)
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Keywords | マーケティング / 宣伝 / 広告 / クロスメディア / マルチエージェント / シミュレーション |
Research Abstract |
本研究は、企業が展開する宣伝広告活動に関して、既存マスコミ媒体(新聞、雑誌、ラジオ、テレビの四大媒体)による広告効果が、インターネット広告やプログやSNSといった新しいコミュニケーション手段を含むクロスメディア状況下でどのような影響を受けているかについて焦点を当て、そのメカニズムを構成的手法(エージェント・ベース・アプローチ)によって解明することを目的としている。 研究第二年度の昨年度の活動実績は、シミュレーション・モデルの構築と出来上がったシミュレーション・モデルを実行し、現実データとのマッチング処理によるパラメータ・チューニングを重点的におこなった。本研究で用いた現実データは、株式会社ビデオリサーチより、同社が実施している既存マスコミ媒体の視聴率調査ならびにメディア環境調査(MCR)データの提供を受けた。また、シミュレーション・モデルの妥当性の検証は研究計画全般の成否に大きく関わるために、特に慎重に検討をおこなった。その際に、第三者の視点からのフィードバックが重要な役割を占めるとの認識から、前述の株式会社ビデオリサーチの担当者との間で、研究期間中に定期的な情報交換の場を設定し、実務的な視点からのシミュレーション・モデルの妥当性に対する意見等を聴取して、シミュレーション・モデル構築に反映させた。 昨年度の研究活動の過程における研究成果については、国内外の学会を通じて、としての発表をおこなった。昨年度の発表実績は、国外の研究大会で2回(ドイツ・ケルンと米国・サンディエゴ)と国内の研究大会で3回であった。 最後に、研究成果の公表のためのプラットフォームとしてWebサイトを立ち上げることを計画していたが、昨年度後半にWebサイト構築を外部業者に委託し、基本的な枠組みについて完成させた。それと平行して、インターネットを通じた情報発信の仕組みについての検討をおこなった。
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Research Products
(5 results)