2012 Fiscal Year Annual Research Report
知の融合を活性化させるものづくりマネジメントの研究
Project/Area Number |
21510168
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Research Institution | Osaka Institute of Technology |
Principal Investigator |
能勢 豊一 大阪工業大学, 工学部, 教授 (70097989)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ワークデザイン / イノベーション / マネジメント / エンジニアリング / テクノロジー / 人間力 / 学力 / 社会人力 |
Research Abstract |
本研究実績は次の5点に要約できる:1.ワークデザインがテクノロジーとエンジニアリングとマネジメントの知を融合する手法,概念として有効であることを確認した.2. ハーバード大学のクリステンセン教授の「イノベーションのジレンマ」について議論をした結果,技術をベースにしたイノベーションが製品ライフサイクルの導入期,成長期で必ず行き詰まり,顧客をベースにしたイノベーションに転換すべき時点が飽和期と衰退期に当たることを確認した.3.G.ナドラーが提唱したワークデザインは,日常にあって非日常を平和にあって戦争をルーチン業務の中にあってリスクとチャンスを、既存市場における経営にあって新市場の経営を,既存製品の生産販売にあって新製品の生産販売を意識したladdering systemの構築を考える手法であり,マーケティングの分野でも効果的な成果をあげうる手法であることを確認した.4.従来,テクノロジーの限界をブレイクスルーしたのがエンジニアリングであり,現在,目前となってきたエンジニアリングの限界をブレイクスルーするのがマネジメントであることを確認した.5.ものづくりに必要な因子を考慮した時に,努力すれば成功し,成功すれば幸せになるという従来の仕組みが成り立たなくなった点である.このことは,ものづくりだけでなく社会,企業,教育,家庭、国家の問題においても共通して考えなければならない経営工学、マネジメント科学の問題である.ここに,経営工学の問題とは標準づくり,マネジメントの問題とは新しい感覚の情報化とシステム化である.また,新しいものづくりにとって必要な知の融合とは,編み出された技術(経営資源、あるいはテクノロジー),編み出す技術(標準プロセス、あるいはエンジニアリング),使いこなす技術(経験・勘とマネジメント理論)の融合である。これは、言い換えれば人間力,学力,社会人力の融合に相当する.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(16 results)